「んふふ♪」
姉が前かがみになっている俺をひっくり返すように持ち上げようとした。意外に強い姉の力によって俺は抵抗する間もなく仰向けになる。姉は背後にへばりついたままだ。両腕を掴まれたまま後ろへゴロンと転がる。
「うあっ」
勃起したおちんちんが上を向く。ぷらんぷらんと横揺れしてそれを背後から姉に覗き見られている状態だ。俺は足を曲げて何とか隠そうとしたが、先に姉の足が絡まってきて器用に両足を広げられた。俺はカエルをそのままひっくり返したような恥ずかしい格好になる。
「ちょっ…おい、離せって…」
「ふふっ。なんで? もっと見せてよ」
俺は力の入らない体勢だったが、逃れようと力を入れる。姉の両手両足にロックされた状態を何とか外そうと身体を動かした。
「もうっ! 暴れないでよ!」
もぞもぞと動く俺に怒った姉は俺の背後から抜けだした。両手と両足が解放される。俺は身体を起こして再び前かがみになろうとするが、姉は素早く俺の前に回り込んだ。
「えい」
「あんっ」
姉の白く細い右手が伸びて俺のおちんちんをギュッと握った。思わず声が漏れる。弟の竿を握った姉は唇の端に笑みを浮かべる。
「あぁあぁぁ」
俺は両手で姉の右腕を掴んで引き剥がしにかかる。ギュッと握り込まれた指を一本一本外そうと俺は必死になった。エイリアンのようにおちんちんに絡みついた白い手は離れなかった。
「ちょ…ちょっ…やめ…」
「オナニー手伝ってあげるって言ってんじゃん?」
そう言うとさらにギュッと竿を握りこんできた。うっ血しそうだ。俺は脂汗を流した。
「へへへっ」
何がそんなに愉しいんだと言いたい。俺は慌てふためいて姉のブラウスを引っ張ったり、太ももを意味なく押したり、またおちんちんに絡まった指を外そうと試みたり…、情けなく取り乱した。
「うぅああ… あ、あ…」
俺の泣きそうな表情に満足したのかやがて姉の握力が弱まった。
「あんた顔もおちんちんもベチョベチョじゃん」
確かに汗と鼻水で俺の顔はぐしょ濡れていた。そして気づかない内に涙も流してしまっていたようだ。
「そんなに気持ちよかった?」
そう言ってまたおちんちんをギュッギュッとニギニギしてくる。
「ぃってーって!ヤメろ!」
「んふふふ」
ギュッギュッ
俺は中腰のままおちんちんを強く握られる。抗議しても聞き入れられることはないだろう。姉は気が済むまで遊ぶんだ。他人のことは知ったことじゃない。
「ヤメッ ヤメ… やめろって!」
「だいぶ濡れてきたじゃん?」
そう言うと姉は俺のおちんちんを覗き込みながら指でガマン汁を塗り広げる。何故こんなに締め付けられて痛いのにガマン汁がどくどくと溢れてくるのか自分でも不思議だった。
「うぅぅぁあっ」
「気持ちいいんだ?」
潤滑油が加わったことでスムーズにしこしこと手こきされてしまう。じゅるじゅるとおちんちんがしごかれる。
「ぁあっんぁっ」
俺は姉にヤメろと目で訴える。
「もっとやって欲しいの? しょうがないな…」
俺は顔を横に振って違うんだと訴える。すると思いが通じたのかピタリと姉の手が止まる。
「こうしててあげるから、腰振りな」
「…え?」
姉は俺のおちんちんをバックハンドで強めに握ったまま動かない。先ほどのようにしごいてはくれなかった。あんなにやめて欲しかったのに、俺の身体は快楽を求めていた。俺の頭は既に麻痺していたのだ。
「ほら腰動かして」
姉の言うままに腰を突き出す。姉の親指と人差指で作られた小さな穴が押し広げられる。俺は根本までぐっと押し込んだ。それを何度かぎこちないまま繰り返す。すると姉の手首のあたりに亀頭が当たった。その手首の感触が意外に気持ちよくて俺は夢中になった。手首にガマン汁が塗り広げられていく。
「あははっ、いいよ。ほらその調子っ」
「はっはっはっはっ」
俺は夢中になって腰を振った。
「んふふっ。ほらがんばれっ。いっちにっ いっちにっ。いっちにっ いっちにっ」
腰の振りに合わせて姉がリズミカルに掛け声をかけてくれる。なんとも言えない恥ずかしさがあった。
姉はちゃんと服を着て日常モードなのに対し、俺は性器を露出して一人で性行為に励んでいる。セックスしているのに相手の女の子は一つも気持ちよさそうな表情を見せないみたいで俺一人だけ気持ちよくなっているみたいだ。姉の作った即席オナホール。腰を突き出す度に姉の手首に当たって気持ちいい。でも姉は客観的にそれを見守っているだけ。手こきしてもらえるならまだ二人でいやらしいことをしているという実感もあるが、姉は右手を提供して見ているだけ。
「いっちにっいっちにっ」
「はっはっはっはっ」
俺は姉の掛け声に合わせて腰を一心不乱に振った。爆発するまでそうは時間もかからなかった。
「いっちにっいっちにっ」
「い…く…」
「ほらもう少し!がんばれー」
「あぁあっ! ぅ…ぅ…ぅ」
ビクンッと俺は身体を震わせる。おちんちんの先から精液が飛び出した。ぴゅっぴゅっと姉のブラウスに飛び散った。
「ぉおーいっぱい出たじゃん」
「…ぅん」
そして姉は左手で頭を撫でてくれる。
「よくがんばったねー」
「ぅん」
「また手伝ってあげるね」
俺は姉の腰に手を回して抱きついて、胸に顔を埋めた。腰を振って息を切らせ、一人で勝手に果てた男を姉は微笑みながら見守っていた。