「いくよー」
ひゅんと小さな輪っかが飛んでくる。レクリエーションゲームで使っていた備品の輪っかだ。本来は輪投げをして遊ぶものである。
それをこいつらは間違った遊び方をしていた。
僕は全裸でおちんちんをギンギンに勃たせている状態だった。見事に反り返って牡鹿の角のように立派なおちんちんだよ。
その硬く屹立した男のシンボルを、3人の女子たちは鼻で笑っていた。
全裸の僕に対して絵里花と雪流はセーラー服姿。綾乃は体操服姿だ。紺色ブルマの女子が僕の真正面に立っていた。
綾乃が小さな輪っかを投げたのだ。弧を描いて、すぽんと勃起した肉棒に嵌まり込んだ。
かららんと輪っかは肉棒の周囲を回って根本へと落ちていく。ちょうどフラフープで遊ぶ女の子のような感じだった。
「きゃははっ 入ったー!」
「やるな綾乃っ」
「うまいっ あははっ」
女子たちは手を叩いて輪投げが成功したことを喜んだ。
僕のおちんちんは女子にバカにされているにも関わらず勃起したままだ。日常的な恰好の女子に対して僕は生まれたままの姿。すっぽんぽんという恥ずかしい恰好。靴下と上履きだけを身につけることが許されていた。
ガッチガチに勃起した肉棒にはオレンジ色のおもちゃっぽい輪っかが下げられている。
「きゃはっ 間抜けだねー。女子の前でちんこ勃たせて輪投げされちゃって!」
綾乃がぴょんと飛び上がって喜んでいた。
「首飾りみたいだなっ てゆーか、ちんこ飾りっ ひひっ」
上着のポケットに手を突っ込んだ絵里花が小さく笑う。
「くっそ…」
「なに? 言いたいことあるの? 嫌なら勃起してないで萎ませたらいいでしょ!」
雪流が机の上に座ったまま足をパタパタさせて、可愛らしい顔をニヤニヤと歪めた。
「そうそう! ホントは遊んでもらえて嬉しいんだよね? 変態ちんぽくん?」
綾乃が僕を下から覗き込むようにして聞いた。
「だってそんなにカチンカチンに反り返らせるなんて、好きでやってるに違いないよ」
「綾乃と雪流の言う通りだ。自ら進んで大っきしてんだからよ!」
フッと鼻で笑う絵里花。
僕が生きた人間であることを除けば、彼女たちは単純に輪投げを楽しむ若い女の子たちだ。こんなことが許されるだろうか。
男としては許せるはずもない。
おちんちんは男の子のプライドの代名詞なのだ。強い男性を象徴するものであって、女子たちはうっとりと挿れてほしそうな表情をするのが流儀である。
それをこの同級生のバカ女子どもはおもちゃ扱いだ。
悔しくて情けなくて堪らない。
僕は気をつけをしたまま少しだけ腰を引いた状態で涙を堪えた。
「次はあたしな。そらっ」<
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普段は見せない笑顔を絵里花は垣間見せてくる。笑うとけっこう可愛いんだなと思う。
色気づきやがって。