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肝試しで(3) 〜イケメンなのにビビってお漏らししちゃった〜

 人間、いや幽霊なの… か?

「すっぽんぽんで何してたのかな? この子~」

 顔面が腫れ上がって血だらけの少女は明るい声をだす。白装束に白い顔。地面につくほど長いまばらな髪を掻き分けて俺のことを覗いていた。


「どうして服を着てないのかしらね。あらあら。おしっこ終わったみたいだわ」

 右隣からおっとりした眼鏡の少女が近づいてくる。俺の小便が出尽くしたのを見計らって回り込んできた。地面にできた黄色い水溜りを避けて俺の肩に触れた。

「大丈夫? あなた。立てるかしら? ウチの肝試しとは関係ない子のようね。僕ぅ? お名前言える?」


「…ぁゎぁゎぁゎぁ…」

 俺は震えて答えられなかった。カタカタと内股で身を硬くするばかりだ。


「あたしんたちの恰好にビビって漏らしたんだな。だってこいつ、顔面蒼白ってやつ? になってっし!」

 我の強そうな少女が左側から寄ってきた。釣り竿を持った白装束の少女だ。他の二人と違って血を流していない。頭に矢が刺さっているのに不思議だ。

「男子ってビビリばっかだよね! ダッサ!」

 含み笑いをして明らかに男を小馬鹿にしている目だな。


「愛琉(える)ちん、そんなこと言ったらこの子 可哀想だよ」

「いやいやいや、こいつビビらせたの結(ゆい)じゃーん」


「二人ともっ。ケンカしてないで手伝って。腰が抜けちゃったみたいだから介抱してあげないと。立てる? 僕ぅ?」

 大きな眼鏡をかけた白装束の少女は俺に肩を貸してくれた。小便の池から離れる。俺は素っ裸のまま少女に寄りかかってヨチヨチと歩く。胸の大きい女子だ。触れた着物から体温を感じた。ゆ、幽霊じゃないのか…? そう思って見ると口から流れた血は描いたものだと気づけた。

 この女どもはちゃんと人間だ。良かった、幽霊じゃない…。

 途端にほっとしてドキドキと心臓が高鳴っているのを自覚できた。横目で見下ろすとおっぱいの大きさに股間が疼くのを感じた。ゴクリとツバを飲み込む。

 女子に触れたことのない俺は棒立ちになるくらい緊張してしまっていた。


「愛琉ちゃん、タオル敷いて。結ちゃんは水を持ってきてね」

「ぁ~い」

「はあいっっ」


 そして俺は少女たちに介抱されることになった。腰が抜けていたのだ。非現実を味わってまともに口を聞けないでいたし、水浸しで薄汚れている哀れな恰好だし。

「私たちは彩京C学校から来たのよ。ウフフ」

 導かれるまま、敷かれたタオルの上に横になって夜空を見上げる。眼鏡の少女は膝枕をしてくれて、水筒の水を1杯飲ませてもらった。ようやく落ち着いてきた。

 落ち着くと素っ裸だったことに気づく。恥ずかしいと認知できるまでに回復したようだ。モジモジッと寝転がったまま股間に両手を置いて隠した。

 …というのも膝枕が気持ちよくて半勃ちしてきたからだ。

 同年代の女子たちが見下ろしている中で俺だけ生まれたままの姿である。闇夜とはいえ、丸裸は恥ずかしい。しかもちょっと柔らかい太ももに性欲が出てしまっているのだ。なおさらおちんちんは見せられないぜ。


「ボクはどこの子かな? お名前言えるかしら?」

 眼鏡の少女は幼児に話しかけるように微笑んだ。なんだろう… この甘えたくなる香りは…。

「ぁの… 俺、獅童 太牙(しどう たいが)ってんだ。彩南(さいなん)町子ども会で肝試しやっててさぁ」


「彩南ってウチのC学校と近いね」結と呼ばれていた四谷怪談風のメイクの少女が俺の下半身のほうに腰を下ろした。「そっか、子ども会の子なんだ。迷子になってこっちに来ちゃったんだね。ウチらは林間学校で来てるんだよ」

「ぇ、いや… ちがぅ…」

 子どもなんかじゃないぞ。背は小さいがこう見えて俺はC3だ。

「よく見たら君はイケメンくんだねー。かわいいっっ」

 顔面は血だらけだが笑顔で優しそうな印象だな…。

「わたし、湯崎 結(ゆざき ゆい)。よろしくね」


「おい、お前いくつ?」愛琉ちんと呼ばれていた頭に矢が貫通している女も下半身の近くに座った。「手、離せよ。ションベン漏らしたんだからばっちいだろ。拭いてやっから」

 言うより早く手を伸ばして俺の手首を掴んで引き剥がそうとしてきた。

「ぁっ ぁ… やめ…」

 がばっと両手首を吊り上げられて股間がガラ空きだ。ぴょこんとおちんちんが少女たちの視線に晒される。

「お、なんだ? いっちょ前にこいつ勃ってるぞ!」

 息子は半勃ちになっていた。偶然なのか、ぺかーと懐中電灯の光が股間に注いでいるような気がした。女子たちに見つめられる。


「あらあら」

 くすっと眼鏡の少女に笑われる。


「うぁ~。わたし男子のチンコ初めて見たー」

 結は興味深げにしげしげと観察してきた。


 少女たちに見られている内にムクムクと音を立てて勃起していった。ムクリムクリ、みるみるうちに亀頭が天を仰いでいく。

「あらあら、まあ」


「ぁぁっ ちょ… やめ…」

「ちゃんと拭いてやるから、あたし江藤 愛琉(えとう える)な。よろー! なぁ結、片っぽ持って」

 愛琉と名乗った他人の話を聞かない女は、向かいの結に俺の右手首を預ける。

「わぁ、すっかり大っきくなっちゃったね?」

「ほら拭いてやるって!」


「あら良かったわね。ボクぅ。お姉ちゃんたちが拭いてくれるって。あ、私は三島 美由紀(みしま みゆき)よ」

 お母さんのような口調で美由紀と名乗った眼鏡の少女。パタパタとウチワで俺を扇ぎながら微笑みかけてくる。


「いや、いいっ。自分でやれるし!」

 コイツらもC学生ということは同い年か一つ違いだろう。2年生ってところか。ということは歳下になる。『女』の後輩の癖に『男』の先輩をバカにしやがって!


「子どもはお姉ちゃんたちの言うこと聞きな」

 結はウフフと子どもっぽい笑顔を見せる。遠慮なく右手で陰茎の根本を掴んできた。むぎゅと少女の温かい手でおちんちんを握られて俺は「ゥ」と恥ずかしい声を漏らしてしまった。

コメント

  1. たこ焼き より:

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    お疲れ

  2. Chuboo より:

    SECRET: 0
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    > お疲れ
    お疲れ様です。コメント入れてくれてありがとうございます

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