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子どもの国の王様ゲーム 試し読み

1話試し読みです。

 御酒 凜果(うさき りんか)の処刑を見るために、校庭に全校生徒が集まっていた。

 前王の最期の姿を一目見ようと、校外からもギャラリーが参加している。平均的な大した広さもない校庭にぎっしりと民衆が詰まって歓声が上がっている。


「ころせー!」

「犯してやれーっ」

 男子も女子も関係なく凜果には厳しい声が浴びせられた。


「ははっ 出てきた」

「見ろよ。乳丸出しじゃん」

 校舎から現れたのは、布切れ一枚を腰に巻いただけの凜果と男子兵6人。凜果は両手を上げた状態で木製の首枷をはめられている。首と両手首を水平に固定された憐れな姿だ。

 校庭の民衆は一気にボルテージを上げて野次を飛ばす。


「静まれ! 静まるんだ!!」

 白い学生服を着た男子が朝礼台の上から叫んだ。マイクを通しているので全校放送になっている。キーンとハウリングを起こして、民衆は静まった。

 現王の頼音 雄二(よりおと ゆうじ)だ。

 端正な顔立ちに切れ長の目、服の下のに備わる筋肉、7:3に分けた生真面目そうな髪型。王の放つオーラで自然と民衆は従ったのだ。


 王とは体力、知力、兵力、運、すべてにおいて最強の存在である。


「騒ぐんじゃない。これは見世物じゃないんだぞ。お前たちは歴史の証人になるんだ」

 王の言葉には力がある。民衆は王に敬意を表して従った。これは見世物ではないのだ。前王の悪政に対する評価を下す場である。

「御酒、登れ」

 凜果は慌てふためくことなく階段を登った。イスと机を組み合わせただけの死刑台だ。静かに目を開けて一歩一歩上がっていく。ピラミッド状になった最上段にはギロチンがあり、そこで刑を与えることになる。

 執行人が二人待ち構えていた。

 窯霧 六太(かまぎり むった)と小荒 咲都(こあら さと)だ。

「ざまあねえな。御酒ぃ」

「お別れだね。凜果」

 凜果は首枷を引っ張られて流れ作業のようにギロチン台にセットされた。

「なんだぁ? これは邪魔だな」

 へへと笑いながら六太が布切れを取り去ってしまう。凜果の恥部を隠していた唯一の衣服だ。パサッと投げ捨てられた布がピラミッドの下に落ちていく。それが失くなってしまえば凜果はすっぽんぽんだ。生まれたままの姿で全校生徒の前に跪いていた。

「いいぞ~ ぎゃははっ」

「写メ撮っとけ。写メ」

 静かだった民衆が凜果の全裸に再び沸いた。主に男子たちだが、前王の惨めな姿に女子たちも愉悦の表情を浮かべている。誰も咎めることができない。


 前王は悪政だったのか。

 大人が突如 消えてしまったこの国では統制を取るために強権を発動するのはやむを得ない場合もあるだろう。凜果は多くの政策を掲げたが評価を得られなかった。そして辞任に追い込まれた。難病を患っていて表向きは病のために職を辞す形になったが、現王の雄二の急進的な人気に追い落とされたようなものだ。


 現王にとってみれば前政権は悪なのだ。

「おら、股を開けっ」

 うぃぃ~ん

 六太の太い腕に凜果は股を開かされる。右手にあるのは男性器を象った機械―バイブ。六太はそれを凜果の割れ目に押し当てた。

 くちゅ

「ん…」

 凜果は目をつぶったまま耐える。


「凜果、これを咥えて」

 咲都がゴム状のものを咥えさせる。それはギロチンの刃と繋がっており、口から離せば刃も同時に落ちてくるという仕組みだ。つまり自分のさじ加減でギロチンを落とす落とさないが決まる。とは言え刃の重さに耐えきれずに離してしまう者が多数だ。噛む力が弱ければ死あるのみ。

「行くよ、凜果。このスイッチを引いたらストッパーが外れるからね」

「………」

 咲都は淡々と死刑を進めた。

「執行します」

 ガシッと留め金を外すスイッチを引く。

 ギロチンの刃は重力で落ちてこようとしていた。凜果は歯の力だけで落ちてくるのを止めている。凜果の首には相当の負荷がかかっていることだろう。


「うはっ ぐっちょぐちょじゃねーか」

 愛液がとろぅりと溢れ出てきた。六太はくちょくちょと割れ目をいじる。うぃぃ~んといやらしく割れ目をなぞって愛液を溢れさせた。

 くちゅくちゅ

 くちょくちょ

 蜜が湧き出てくる。

「お前こんなのなんでもねーみたいな態度してっけど、身体はしょーじきなんだな? ぐっちょぐちょじゃん」

 六太は意地悪く問いかける。答えない凜果に対して六太はバイブを強めに押し付けた。

「チッ ホレホレ」

「んく…」

「へへへっ」

 民衆は前王の痴態を愉しんだ。捕らえた悪魔には無条件で神罰を与えても構わないのだ。凜果の場合もロクな裁判が行われなかった。結論ありきの小芝居でしかない。事後法で死刑が決まってしまった。法治国家であるはずだが、民衆の感情によって凜果は断罪されたのだ。


「おぅおぅ、耐えるねー?」六太は目を血走らせてバイブを割れ目の中に押し入れようとしていた。「いつまで耐えられるんだ? 絶頂したらどんなに歯を食いしばってたって無駄だぜ。身体中の力が抜けてゴムを口から離してしまうんだ」

 うぃぃ~ん

 ぐいぐぃ

 くちゅくちゅ

 ぷるぷると耐える凜果。目を閉じ、集中を切らさない。口に咥えたゴムを離せば死が待っているから? いや凜果の性格からすればそれはナンセンスだ。凜果が自分の身可愛さで生きてきた人間なら王の座になど最初から付くはずもない。

 信念。

 凜果を支えているものはそれだけだ。

 うぃぃ~ん

 ぐいぐぃ

 くちゅくちゅ

「ん…」

 びくっ

 びくびくっ

 身体は過剰に反応していた。抗えない快感の波に端正な顔が醜く歪む。紅潮して血管が浮き立つ。まだ死ぬわけにはいかない…。



 試し読みはここまで。


 http://p.booklog.jp/book/126754

 本編もまだ書きかけです…。月末にもう一度パブー ブロマガの方を更新します。続きはそちらで読めます。アマゾンの方でもリリースしますのでお待ち下さい。

 この話は次のブロマガ連載にと考えていたやつです。小学生が政治をしたらイジメとかエロとか際立つかなと思った次第で。王様ゲームみたいになるんちゃうかという安易な発想ですね。

 大人がいなくなったら世界は幼稚化するのだろうか。子どもだけで政治をしていっても案外立派にこなすかも知れない。でも歯止めが効かなくて壮絶なイジメがあったり圧政になるのかも。僕が王様だったら侍従は全員裸の女子!とか言いそう。あるいは裸の王様になって堂々とおちんちん丸出しで町を練り歩くかね!


コメント

  1. たー より:

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    CFNMにこだわらずということでしたが、やはり設定を見ると少し期待してしまいます。
    子供だけの国でトップに女の子がたって法律を作ったら逆らった生意気な男の子達はどうお仕置きされていくのかと。

  2. Chuboo より:

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    逆もまた真なりですね。
    始めに女子を蔑むような政策をとっておくと、その反動が怖い(愉しみ)です。男女平等の名の下に男子にもブラとパンティ装着を義務付ける辛い(嬉しい)法律でもできるのでしょうか。
    なので始めの展開は女子の権利をどんどん奪っていきまーす。

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