「何してるのー?」
「ああ、うん。ここら辺で本でも読もうかなって」
鮮やかなブルーのチェックのスカートに白いハイソックス。素足に目が行ってしまう。パリッとした白いシャツは腕まくりをされていた。
「そっか。いいなー。日陰になってるし」
「漫画だから読んだら後で貸してあげるよ」
可愛らしい小さなネクタイに、可愛い色のテンガロンハットみたいな帽子。普段学校では見ない恰好だ。
「ほんとっ? マンピースだ。最新刊?」
「うん。空の島編の続き。買っちゃった」
ぱぁとリンちゃんの屈託のない純粋な笑顔に触れた気がした。心が癒やされるぞ。
「お手伝いは終わったんだ?」
「んん、まぁ…」
手伝いというのは子守とか荷物番とか、そういうのだ。急に現実に引き戻された感じ…。
「女子ばっかのキャンプで男手一人だけなんだもん。大変だよね。お母さん厳しそうだったもんね」
「まぁ、はは…」
女子たちは親元を離れて来ているのに、母親同伴なのは僕だけだから、なんとなく気まずいと感じていた。
「うふっ。ちゃんとここまで一人で来れた? ずっと向こうに居るから、君はお母さんの側から離れたくないんだと思ってたー。うふふ、ウソウソ」
リンちゃんは普段学校で見せないような悪戯な笑みを湛えていた。
「ぅ… ははは…」
少し小馬鹿にした台詞だったが、リンちゃんに言われる分には腹は立たない。仲がいいからこそ出る軽口だ。実際、「僕が」ではないけど、母親が僕を束縛しているのは本当だし、鬱陶しいけど仕方ないんだ。早く独り立ちしたいものだ。
【本編に続く…】
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