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檻 -ガールスカウトの実態-(1.2)試し読み

檻 -ガールスカウトの実態-

「何してるのー?」

「ああ、うん。ここら辺で本でも読もうかなって」

 鮮やかなブルーのチェックのスカートに白いハイソックス。素足に目が行ってしまう。パリッとした白いシャツは腕まくりをされていた。

「そっか。いいなー。日陰になってるし」

「漫画だから読んだら後で貸してあげるよ」

 可愛らしい小さなネクタイに、可愛い色のテンガロンハットみたいな帽子。普段学校では見ない恰好だ。

「ほんとっ? マンピースだ。最新刊?」

「うん。空の島編の続き。買っちゃった」

 ぱぁとリンちゃんの屈託のない純粋な笑顔に触れた気がした。心が癒やされるぞ。

「お手伝いは終わったんだ?」

「んん、まぁ…」

 手伝いというのは子守とか荷物番とか、そういうのだ。急に現実に引き戻された感じ…。

「女子ばっかのキャンプで男手一人だけなんだもん。大変だよね。お母さん厳しそうだったもんね」

「まぁ、はは…」

 女子たちは親元を離れて来ているのに、母親同伴なのは僕だけだから、なんとなく気まずいと感じていた。

「うふっ。ちゃんとここまで一人で来れた? ずっと向こうに居るから、君はお母さんの側から離れたくないんだと思ってたー。うふふ、ウソウソ」

 リンちゃんは普段学校で見せないような悪戯な笑みを湛えていた。

「ぅ… ははは…」

 少し小馬鹿にした台詞だったが、リンちゃんに言われる分には腹は立たない。仲がいいからこそ出る軽口だ。実際、「僕が」ではないけど、母親が僕を束縛しているのは本当だし、鬱陶しいけど仕方ないんだ。早く独り立ちしたいものだ。

【本編に続く…】

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【男子厨房に入ってCFNM】 檻 -ガールスカウトの実態-(1.2) - 男子厨房に入ってCFNM+ (Chuboo)の投稿|ファンティア[Fantia]

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