「そうそう、ガールスカウトは川遊びなんてしないんだって」
「僕たちが独り占めできるっ」
少しだけ気楽になった。まだ木々の向こうに見えなくなるまで時間はかかるが、見えなくなればこっちのもの。小桜さんは残っているけど、女子たちの視線がなくなる。それだけでホッとしてしまった。
いや普通に屋外で無防備な真っ裸であることに不安のほうが大きい。単純にチビたちの前でお兄ちゃんである僕がすっぽんぽんなんて、威厳が保てないし…。それに突然別のキャンプ客が通りかかって見られちゃう可能性だってある。S6だったらギリギリ警察に通報されちゃうんじゃないか? 山ガールみたいなお姉さんたちとかが通りかかったら最悪だ。DQNみたいな怖い人たちとか来ないように願った。
「もう行ったかな? まだ居るか…」
「なにが? どうしたの? 早く遊ぼ?」
ちゃっちゃと川遊びをして、5分くらいで「チビたちが風邪引くから」とか理由を付けて上がろう。すっくと僕は立ち上がった。
「……」
女子の視線がなくなって、静かになったキャンプ場だから普通に解放感があって気持ちいいな…。このまま全力ダッシュしたらもっと気持ちいいだろうと思う。裸足だからそれは無理か。
「よし、ヨーイチくん。川の中に入って、タカとトオルのところまで競争するか?」
「わあ♪ うんっ」
【本編に続く…】
この作品は鈴木ケンタさんが小学6年生のときに実際に体験した話です。
ガールスカウトと子供会の合同キャンプでケンタさんは母親に無理やり参加させられました。ガールスカウトの中には学校で仲のいい女子もいました。他に年頃の男子はいません。
フェミニズムが浸透した地域のガールスカウトのママさんたちが支配権を持っている状況です。低学年男児たちだけが素っ裸で川遊びをしていました。ケンタさんも男児扱いなので、裸になることを命じられ……。
小説化するに当たって実際にインタビューをして性的虐待・性的イジメのお話を伺いました。鮮烈で熾烈で過酷なCFNM体験談をchubooが領域展開(妄想展開)をして脚色させていただきました。絵師のフジ子さん参加で盛り上げて頂けます!
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※現在新作構想のため休載中です!
※近い内に再始動したいと思っています!
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