おままごとで(4)
「いい子にしてた? マーくん♡」 パタンと部屋のドアを閉じてベッドに寝そべるマーくんの側に寄ります。部屋を出てから一分程度で戻ってきました。 「!?」 思った通りマーくんは驚愕の表情になりました。 私の手に持った“代替品”を見て何かを悟ったようです。 「おしっこしたんだよね? オムツ替えなきゃっ」 「げっ!?」 「マーくん、赤ちゃんだよね?」 「ぁ… あ… あ… いや… もう… いいだろ…?」 「ダメだよ。あたしおっぱい見られるのいっぱい我慢したんだからね」 「いや… あ… だって… さすがにシモは… アレだろ… 胸なんかと釣り合いが…」 かちんっ 「あー… 確かにそうだよねー。オムツを替えるってことは、マーくんおちんちん見られちゃうもんね?」 「そ、そうだろ。胸なんか見たくらいでシモは見せられないってゆーか…。だからちょっとそこまでは… やめようぜ…」 マーくんは身体を起こして体操座りになりました。ヒザを抱えてます。もうおままごとをやめようとしています。でもそうはいきません。 「リアリティって言ったのに…?」 「いや… でも…」 マーくんはアセアセと逃げ腰です。仕返しなんだって気づいているんでしょう。やり過ぎたと思ってるのかな。 「言ったくせに…」 私は口を尖らせていました。困らせてやろうと思ったのです。歳上なのに動揺しちゃって、からかっているみたいで、少し愉しくなってきました。 「女の子におっぱい出させて自分だけは見られたくないって、変じゃないの?」 「乳首程度のもん見られたくらいで…。ちょ… だからっ… もうっ…」 マーくんはイラッとしています。怒らせちゃったかな。ちょっと怖いですが、私だって怒ってます。胸を見せるのにどんなに勇気が必要だったでしょうか。 女の子の気持ちが解ってません。マーくんだから見せたのに。女の子のプライドを守るためにも、友だちを失う恐怖と私は戦わなければいけません。 「でもでもっ…」 「そんな平ぺったい胸なんかと俺の股間じゃ釣り合いが取れねぇって言ってんだよっ」 かっちーん。 私の発言を遮ってマーくんが怒鳴りました。 マーくんの主張はもっともです。 でも…、 「そんなことないよっ。男の子の裸と女の子の裸では価値がまるで違うんだからね」 「ハァっっ…?」 ガクジュツテキなところで、男性器と女性器が生殖器として同等だとしても、人間社会においては女性の裸のほうが経済効果を生んでいるんです。エッチな雑誌をコンビニで買っていく高校生くらいのお兄さんやおじさんを、以前住んでいた都会ではいっぱい見かけたものです。 乳首は男女等しく胸についていますから同じと言えば同じです。 ですが男の人の乳首が女の人の乳首より役に立っているなんて、ちょっと考えにくいです。だいたい子育てで男の人の乳首が何の役に立つのでしょう。 「ね?」 私はまくし立てていました。理路不整然だったかも知れません。 「ぅん…」 ですが、マーくんはワンちゃんのように従順に頷きました。ヒステリックに女の子に責められて頷くしかなかったのでしょう。 よく解ります。 お父さんとお母さんのケンカはだいたいこのパターンですから。 「じゃ おむつ替えようねっ」 私は口角をニッと上げて、ベッドの上で膝立ちになりました。壁際にマーくんが逃げて追い詰める形です。 私は代替品のサランラップを、左手に掲げ、右手で びぃーっと引き出しました。 伝説の剣の切っ先を突き付けるみたいで気持ちが良いです。 即席のオムツですが、これで私と同じ恥ずかしい思いをしてもらうんです。 ◇ まず始めにシャツを脱がしてあげました。 それからタンクトップに手をかけてするするっと脱がしてあげます。 「オムツ替えのついでに身体も拭いてあげまちゅからね~」 「…ぶぅ…」 マーくんは上半身裸になりました。小豆のような乳首が胸についています。細い身体にゴツッとした筋肉が恰好良いと思いました。細マッチョです。 そして、横に置いておいたサランラップでマーくんの両手首をぐるぐるに巻いてあげました。 「これでよし…」 「なんで、ここまで… するんだ…?」 「さっきはこのお手々が悪いことしたんだよ。乳首が千切れるかと思ったもん。また悪さすると思ったから、縛ったほうがいいかなって。さ、横になってよマーくん」 「ばぁぶぅ…」 マーくんは不満そうですが、ヒザを曲げたままゴロンと寝転がりました。観念したようです。 でもなんでヒザを曲げたままなのでしょうか。頑なまでに赤ちゃんのマネをしているのかと思いましたが、何か変です。ずっと体操座りで、両足首をクロスさせて股間を隠しています。 「さ、ズボンとパンツも脱ぎましょうね」 上半身を脱…