一年戦争で(16)
「カギまだぁ? ふぁぁ…」 ヒナ先生が目覚めたようだ。カギのことしか頭にないらしい。あくびをしている。「せ、先生っ、起きてらしたんですか? …まだ捜索中ですが…」「あら委員長ちゃん、何これ?」「これは…」 イチジクの足元に転がるイーグル。ところてんにより女子たちの前で、精子をまき散らして僕たちのリーダーが戦死したのだ。「これはエッチな臭いね。何してたのよ」「えと、あの…お尻を調べる過程で…」「それでカギは出てきたの?」「いえ…」「ダメじゃん。遊んでる場合じゃないでしょーが!」「は…はい」 イチジクは気をつけの姿勢で固まってしまった。学校権力の犬だから先生に怒られても素直に返事をするしかない。「ったくもう。先生の責任問題になっちゃうでしょう? カギを無くしましたなんてつるハゲ教頭に言えないのっ。あんたたちっ一列に並びなさい」 ヒナ先生はおもむろに男子たちに向き直り指図する。「ほら早く。四つん這いになってお尻こっちに向けなさい」「はい…」 僕らは言うなりになるばかりだ。服を着た女子たちの前で恥ずかしいけど言うとおりにする。「チッ」 ドラゴンが舌打ちをする。納得がいかない様子だが、しぶしぶ膝をついてお尻を上げた。「ちゃっちゃと調べるわよ。のろまは嫌いよ。ゴム手袋使えるのは4人分ね。誰でもいいから装着して4人ずついっぺんに調べなさい」 ヒナ先生がちゃきちゃきと指示を出して、イチジクの他にリンゴとレモンとイチゴがゴム手袋を持っていく。イチジクは面白くなさそうだ。 既に戦死した僕のお尻も調べられる。イチゴが人差し指を無造作に突っ込んでくるのだ。隣でバードやタカも指を挿れられて表情が歪んでいた。「誰がカギ持ってるのよ? 隠してないで早く出しなさいよ」 ゴム手袋をしてない方の手でお尻をぎゅうっと鷲掴みにしながら、イチゴがこそっと僕に耳打ちした。「知らないよぉ…」「ちょっといい加減にしてっ。いつまで続けるつもりよ?」「くぅぅ…」 そんなことを言われてもいつ終わるのかこっちが聞きたいよ。細い人差し指が縦横無尽に僕の穴をかき乱す。まったく無遠慮に、いくら痛がっても配慮を見せる様子もない。「ないなら次! もたもたすんなっ」 ヒナ先生が腕を組んで背後に立っているだけで、男子たちが被(こうむ)る痛みなど構っていられないのだ。「うひぃ」 白鳩の番だ。背後にはイチジクがついていた。白鳩が教室突入時にカギを開けたのだから最初から彼を調べれば済むのだ。誰も仲間を売らなかったけど、僕なんかは何度も言いそうになったね。でもこれでカギはほじくり出されるに違いない。「ないですねー」「!?」 白鳩が持ってないだって?「ないなら次ー」「はい」 次々と男子たちのお尻に指が突っ込まれていくがカギを誰も持っていない。白鳩の奴どこかに隠したのか? よくよく考えたらお尻の穴に隠す時間も隙もあるわけないか…。どこかに盲点がある。「ふざけんな!」 ドラゴンが憤る。「先生の命令だからってやってられるか!」「そこうるさいわよ。カギ持ってるなら出せば済む話じゃないの? 指突っ込まれたくなかったらとっとと出しなさい」「こっちが聞きてぇよ! 誰だっ持ってんのは!?」 ドラゴンは指を突っ込もうとしていたレモンを突き飛ばして立ち上がる。「きゃっ」 その際にレモンが足を広げて転んだもんだから股間の辺りがおっぴろげになってよく見えた。ブルマがお肉に食い込んだ様子を僕は食い入るように見てやる。「あと調べてないのはアンタだけよっ。持ってるのはアンタね。クサイ芝居やめなっ」 赤い彗星のリンゴが詰め寄る。サイドからイチゴがサポートに入る。「くぉお! うがあっ おりゃー!」 二人の女子に取り押さえられたドラゴン。僕だったらリンゴとイチゴに両腕をとられた時点でいっかんの終わりだよ。でもさすがにパワーだけはすごいね。両腕に絡みついたリンゴとイチゴをぶん投げてしまった。「きゃあ!」「ぅくっ」「何してるの! 取り押さえなさいな」「はいっ」 イチジクが素直に返事をして力の弱い女子たちまで動員され、ドラゴンに向かわせる。 レモンはささっと足を閉じて隠す。顔を赤くして僕を睨みつけてからすばやく立ち上がった。「汚い手でさわんな!」「大人しくなさいっ」 リンゴが再度立ち上がってドラゴンに向かった。 女子たちが一斉に素っ裸のドラゴンに襲いかかる。「うぉぉ…」 腕を取られて、足に絡みつかれ、背後からスイカに羽交い締めにされ、髪の毛を引っ張られてしまう。 さすがのドラゴンもここまでだ。 いくらケンカが強くて力のある男子だとしても、あんなにガッチリ固められてしまっては脱出は不可能だ。 ドラゴンは顔を赤くして抵抗してるよ。恥ずかしさってよりもフルパワーを出しているから頭に血が上っている感じだ。 足を持ち上げられて股を開かされた。ドラゴンも興奮…