掃除当番で(4)
「け、けんじぃ!」 情けなく狼狽えるクーちゃん。彼は両手で亜美の服の袖を掴んでいたが狼狽えた隙を狙われ、手を振り払われた。亜美は間髪をいれずに肘鉄をクーちゃんのお腹にお見舞いする。「はうっ」 亜美が振り向いてクーちゃんを見下ろす。クーちゃんは蹲ってしまった。そこへ容赦なく亜美の膝が飛んでいく。それは顔面にヒットしてクーちゃんは後ろへすっ飛んだ。「ふぶっう!」「いやー! やめてー」 佳苗の悲鳴に亜美が振り返って反応する。「いいの?」「え?」「それでいいの?」「…だって、…他にもやり方があるんじゃない?」「身体で解らせないとまた同じことやる」 亜美はいつもの眠そうな目で佳苗を見た。問いかけるような目だった。「佳苗は真面目すぎなんだって」 深智が目をキラキラさせて「黙ってみていようよ」と提案する。「朝倉さん、暴力は必要悪だって考えればいいんじゃない?」 一撃でけんじをダウンさせた良奈が笑顔を向ける。「女に悪さすればどうなるか、男は身体で学ぶ必要がある」 亜美はクーちゃんに向き直って歩み寄る。「ヒッ」 クーちゃんは後ずさった。亜美は膝を上げてクーちゃんのおちんちんの辺りを狙って勢いよく下ろした。亜美の上履きが、思い切りおちんちんを押し潰す。「ひぎゃー!」 グリグリと上履きをねじ込むように押し付ける。「いひっいひっ!ひぎー!」 女子トイレに男子の悲鳴が響き渡った。恐怖に満ちたクーちゃんの表情。佳苗は熱くなるものを感じた。 亜美は全体重をおちんちんを踏みつけている上履きに乗せた。「いたーぃ!あがー!あがー!」クーちゃんは内股になって両手で亜美の足を掴んで退けようと必死になって暴れた。それでも退けられないと解ると身体を捻って回避行動をとる。亜美は器用にバランスを取ってクーちゃんを跨ぐように着地した。そしてそのままドカッとお尻を下ろす。左手で胸ぐらを掴んで右手を振り上げる。佳苗は目を見張った。 パシィィン!! 乾いた音が響く。亜美がクーちゃんをビンタしたのだ。「うぶっ」 それは一回で終わらず連続で行われた。何度も亜美は手を振り上げそして振り抜いた。何度も悲鳴が上がる。まるで母親に叱られる子供のようだ。虐待の光景でも見ている気分。 パシィィン!! パシィィン!!亜美は右手で5発叩いたら今度は左手で5発、それを無言で何度か繰り返した。「いい気味だね」「えっ?」 ふと我に返る佳苗。亜美に見惚れている自分がいたことに気付く。「でも…やっぱり暴力は…」「ううぅ」 そのとき後ろでけんじの呻き声が上がる。見ると良奈がけんじのお腹を蹴っていた。「退屈だから起きろって」 けんじの顔とお腹を交互に蹴り始める。けんじはほとんど無抵抗になっていた。「死んだふりしても駄目だよ! ほら!」 良奈が屈みこんでけんじのおちんちんを狙ってパンチを放つ。シュッと音がして股間に当たった。「うあうっ!」 息を吹き返したかのようにけんじが反応した。「あんたさっきスカートめくりしたんだって? いい根性してんじゃん。でも大昔は流行ってたみたいだけど今の時代にそんなことしたらどうなるか身体で解らせてあげないとね」 そしてもう一発パンチを繰り出した。もちろん狙いはおちんちんだ。「うぅ!」 けんじは身体をくの字に曲げて股間を両手で押さえた。「朝倉さんは見られたんだから仕返しにけんじのちんちん見てやろうよ」 良奈はあっけらかんとその言葉を口にした。佳苗は一瞬にして耳まで赤くなる。良奈は佳苗の返事を待たずにけんじのズボンに手をかけた。ボタンを外そうとしている。それに気づいたけんじは「なにやってんだ!」と怒りの声を上げた。「てめ!やめろ!」 けんじはおちんちんから手を離し良奈の両手首を掴む。「もう!汚いとこ触った手で私に触れるな!」 良奈が姿勢を変えてけんじを足蹴にした。堪らずけんじは手を離す。するとまた良奈がズボンを脱がしにかかった。「この!やめろ!」 けんじは急いで立ち上がろうとする。しかし既にボタンは外れており良奈の両手はズボンを引き下げに掛かっていた。立ち上がれば脱げてしまうとけんじは焦ってズボンを掴んだ。この状態では立ち上がることは難しいだろう。けんじは足をじたばたと暴れさせた。「きゃっ」 良奈は蹴られて尻餅をつく。だがズボンからは手を離さない。けんじは蹴りが有効とみて無茶苦茶に暴れだした。けんじの乱暴な蹴りが良奈のお腹や胸のあたり膝や腕にも当たった。良奈は苦痛に顔を歪めながらも両手だけはズボンから離さなかった。「いったーい!もうー!ちょっと朝倉さん手伝って」「え?」 傍観者だった佳苗は呼ばれてハッとする。良奈がピンチだ。でもどうやって助ければいい? 佳苗には暴力を止める手立てがない。 そこへ疾風のように走りこんでいったのは亜美だった。スライディングでもするようにけんじの頭を狙って蹴りが飛…