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スイミングスクールウォーズ(2)

 高井先生の命令でみんなの見本として、平泳ぎの足の動かし方なんかを教えるはめになってしまった。功が足を動かす度に股間が熱くなる。みんなに見られている。そう思うと恥ずかしくて顔が赤くなる。それだけではない。なんと勃起してしまった。
 年下の女の子もたくさん見ている前で歳上の功が情けないことに勃起している。バレてないことを祈るしかない。
 左後ろを振り向いてみると大樹という男の子がニヤリと笑ってしっかり目があった。バレてる。ちんちんが勃起してることバレてる…。くそう。馬鹿にした顔だった。年下の男に馬鹿にされるのは許せない…。
「こらーお前らカエルみたいだからって笑ってんじゃないぞっ。パッと見はみっともなく見えるけどな…」
 先生、説明長い。
「これこれこうやって足を掻くんだ。解ったなみんな!」
 足をグッと開かれてしまって恥ずかしいところが大っぴらになってしまう。
「は~い」
 高井先生はなかなか説明をやめない。かれこれ10分近く勃起したちんちんをみんなに晒したことになる。そしてやっと解放の時が来る。「戻っていいぞ」の声と共に功は『見本』を逃れて、みんなに背を向けて蹲る。
「よぉうし!これから実際に泳ぐわけだが…」
 高井先生はみんなの前に仁王立ちになる。みんなは体育座りで行儀よく聞いていた。
「功何してる? 立て」
 ぐいっと高井に腕を引っ張られる。強引に立たされ、振り向かされる。功はみんなの前に突っ立つ形となる。逃れたくとも何故か両肩をガッチリキープされている。
 かくして功はまたしても勃起したちんちんをみんなの前で晒すことになる。水着越しでもありありとクッキリと形は浮かび上がった。小さな競泳水着を突き破りそうなくらい張っていた。功は顔を真っ赤にし、少し内股になる。
 今ここで両手で前を隠したらみっともないだろうか?
 ちんちんが勃起しているってみんなに喧伝するようなものだ。大樹にはバレているみたいだが女の子の中には気づいてない子も居るかも知れない。…今は我慢だ。功はそう思った。
「解らないことがあったら、功にも聞くんだぞ。こいつは今までしっかり基本をやってきたんだからな」
「は~い」
「よぉうし!みんな順番にプールの中に入れ」
 功は高井先生と同じ指導する立場のようだ。高井先生はプールに入った。やっと解放された功は隅に行って勃起が収まるのをしゃがんで待とうと思った。
 が…。
「お兄さん、教えて欲しいんですけど…」
 桃と寧々が恥ずかしそうに近寄ってきて功の前に立った。駄目だ、それどころではない。
「君たち早くプールに入りなよ…」
 功は焦って桃たちの横を擦り抜けて行こうとした。だが、寧々がうまい具合に道を塞ぐ。功は反対方向に逃れようと思ったがそちらは桃が笑顔で待ち受けていた。桃と寧々は功の両腕を片方ずつ掴んだ。
「ああ、あの後で教える。俺、ちょっときゅ、きゅ、休憩…」
「私達も教えてくださーい」
 功が強引に逃れようと進路変更したところに他の女の子たちも集まってきた。まずい。オレンジの競泳水着を着た年下の女の子たちに囲まれた。
 功は勃起したちんちんを晒したまま囲まれたのだ。逃げられない。何人かの女の子はチラリチラリと功の股間に目をやっていた。なんでいつまで経っても勃起が収まらないんだよ!
 男の子たちはさっさと順番にプールに入り高井先生に指導されていた。功が女の子たちの目から目を逸らすと、また大樹と目があった。大樹はぷっすーと吹き出した。
 クソッ年下のくせに! そんなに勃起したまま女の子に囲まれる俺が面白いのか!
「お兄さん」
「早くお兄さん」
 …。
 桃が自分の腕を押し付ける。功は赤い顔を増々赤くするのだった。
「ねえ。足の使い方。平泳ぎもう一回教えてください」
「ください」
「お願いしまーす」
 功は女の子たちに引っ張られて飛び込み台にまた腹ばいにさせられた。
「ちょちょちょっと…」
「も一回やってくださーい」
「見たい見たいっ」
 この子たちは功が勃起しているのを知ってわざとやっているのだろうか? 純粋に平泳ぎをマスターしたくて聞いているのか? 功は顔を赤くしながらもリクエストに答えることにした。
 功は空中で平泳ぎをする。一かき二かきすると女の子たちはアハハとかウフフッとか歓声を上げて功の足さばきに注目した。
「へぇこうなってるんだ~」
 寧々が指をさして笑った。みんなは特に股間のあたりに視線をさまよわせる。
「大っきいね? お兄ちゃん」
 桃が功の耳元でいたずらっぽく囁いた。功は恥ずかしくて逃げ出したかった。バレバレだ。既に勃起していることは女の子たちにバレバレだった。
 それでも功はなぜかやり通した。女の子たちが「ありがとうございました」と言って解放してくれるまで恥ずかしさに耐えた。解放されても勃起はなかなか収まらなかった。
 功は一人しゃがみ込んで勃起が収まるまで下を向いて涙を堪えるのだった。


コメント

  1. より:

    スイミングスクールウォーズシリーズ大好きです
    今度は功くんに背泳ぎ(とテントw)の実演にチャレンジしてほしいです

  2. より:

    スイミングスクールウォーズシリーズ大好きです!
    次は功くんにはプールサイドで背泳ぎの実演をお願いしたいです!

    • chuboo より:

      スイミングスクールウォーズは子供の頃の原体験が元になったお話で僕もお気に入りのストーリーです。
      背泳ぎの実演は見られてる内に勃起の恐れがあるので屈辱でしょうね!

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