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夕暮れの逆襲(6)

 まじまじと二人の女子にちんちんとお尻を観察された後、いよいよ逆レイプとやらが執行されることになった。
「覚悟はいい? 今から史ちゃんがあんたの処女奪ってあげるからね」
「ぅ…」
 言葉にされると女子に押さえつけられて襲われている実感が湧いてくる。この上なく屈辱だった。間違いなく人生最大の汚点となるだろう。想像していたエースとなってチームを引っ張っていく将来像が見えなくなる。女子に押さえつけられてちんちんの毛を剃られてしまう男に付いていくチームメイトや後輩なんて居る筈がない。
「これ…、なんか恥ずかしいよ」
「大丈夫だって誰も見てないし」
 何をやっている? 希美の影に隠れて史奈は見えなかった。ゴソゴソと何かまたバッグから取り出して何やら身に着けているようだ。
「…」
 そう言えば希美が「あんたの処女を」と言っていたな。どういう意味だ? まさか…。拓は再び恐怖が湧き上がった。まさか、挿入される!?
「や、…や…やめ…。うあー!!」
 拓は何をされるのか想像して恐怖に引き攣り、再び暴れだした。
「あっ。もう! また暴れるっ」
 必死に脱出を試みた。だが、またしても希美の太ももに首を絞められてしまう。
「うう… うー」
 それでもできるだけ抵抗をする。しかし希美のホールドは完璧だった。次第に拓の動きが弱まる。諦めるしかないのか? 例え逃げ出せてもすっぽんぽんの状態で何処に逃げるというのだ。絶望感に打ちひしがれた。
「もう、めんどくさい。史ちゃん早くやっちゃえっ」
「ちょっと待って…」
 史奈はスポーツバッグからプラスチックのボトルを取り出した。中に入っていた液体を手にとってそれを拓のお尻に塗る。お尻を撫でるようにアナルの周りから塗り始めて、やがて中へ指を挿入した。
「いぎっ!」
 挿入ってきた。史奈の指が拓の中に挿入ってきた。
「あああがあああああが…」
「煩いなぁ」
「塗ったよ。入れるね?」
「待って。こいつの悲鳴煩そうだから、そこの布切れ口に詰めてやろうっ」
「これ?」
 史奈はボロボロになったユニフォームを拾い上げた。そして拓に近づく。
「お、おい、それ…。何装着してんだ…?」
 拓の目に映ったのは男性器の形をした黒い物体だった。史奈の股間の部分、制服の上から立派なモノがぶら下がっていたのだ。
「やだ… 恥ずかしい…」
 史奈はその黒い男性器を覆い隠した。悪い予感は当たったようだ。拓は愕然となる。
「どう? あんたのよりずっと大きいでしょ?」
「ぅ…」
 史奈は希美の言われた通り、拓の口を開けさせて布を詰めていく。同時に男性器が間近に迫る。恐怖しか感じない。それは畏怖に近い。
「んんんんごんんんご」
 くぐもった声が響いた。尚も布を押し入れて顎が外れるんじゃないかというほど詰める。そして袖だった部分を使って即席の猿轡を作った。
「よし、なんだかレイプっぽくなったじゃん」
 被虐的な笑みを浮かべて希美は言った。史奈はいそいそと踵を返して希美の影に隠れた。
「さっ早くっ」
 史奈は拓の両足を持ち上げた。股を開くと膝まで下げられたブリーフが伸びて。破れそうだった。
「パンツが邪魔かな… 少し…」
「言ったでしょ? 入れるときはパンツは全部脱がさずに膝まで下げるのがポイントって」
「うん、でも…」
「男もその方が屈辱的だよ、きっと」
 レイプというシチュエーションに何か変なこだわりがあるようだ。変に感心してしまった。
「んんんんんーんんー…」
 拓は最期の抵抗をずっと続けていたがもう苦しくて動けなかった。怖い。これからされることを想像して恐怖に打ち震えた。ただ、この後に及んでも尚、ちんちんは勃起状態を保ったままだったのは理解の範疇を超えていた。
「じゃ、少しだけ…」
 史奈はカッターナイフを使ってブリーフに切れ目を入れた。そうすることで少しでも足を開かせて挿入をしやすくしようという配慮のようだ。ビリッとブリーフが破ける音がする。それは絶望的な音だった。

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