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ハンバーガーショップで(4)

 俺は女子高生たちにおちんちんを丸出しにされたまま身動きがとれないでいた。写メまで撮られてしまって恥ずかしさと悔しさが込み上げてくる。こんな小娘たちにいいように弄ばれるなんて大人として情けない。最大限に勃起してしまったおちんちんを顔と一緒に撮影されてしまったことで、もう大人の威厳はなくなっただろう。ズボンとパンツをずらされてしまったということは“負けてしまった”ということと等価だ。女子高生たちに弱みを握られてしまったのだ。もう何を言っても説得力を持たない言葉など通用しないだろう。
「あのぉ」
 とそのとき、背後からどこかで聞いた間の抜けた声が聞こえてきた。
「お待たせしましたーご注文のスーパーダイナマイトビッグバーガーでーす」
 撮影会で盛り上がっていた女子高生たちは会話を一時中断した。俺の右斜め後ろ辺りに店員が立っていた。俺が注文したセット商品の残り、というかやっとメインのハンバーガーを持ってきたらしい。
「こちら…でよろしかった…ですよね」
 どこか不安げな店員…、この声は俺が注文したときにレジカウンターにいたアルバイト女子だ。おずおずと5人が座っている空間に近寄ってくる。
「ま、待てっ、それ以上寄るなっ」
「はっ…」
 アルバイト女子が息を呑むのが解った。驚いている様子だ。それはそうだろう。大の大人がおちんちん丸出しで女子高生に取り囲まれているなんて思いもよらない筈。
「お姉さんそれここに置いといてー」
「お姉さんびっくりしちゃった?」
 俺は何も言えずに俯くしかなかったが女子高生らが勝手に取り次ぐ。
「…」
 アルバイト女子は顔を赤らめて商品をテーブルに置いた。
「みんなには内緒だよ?」
「お姉さんもっと見てあげなよ」
「触ってみる?」
 女子高生たちが馴れ馴れしく喋りかける。
「えぇーいいです…」
 汚いものを見る目で断りを入れてアルバイト女子は去っていった。逃げ去るようにだ。俺はまた何か大事なものを失った気になってきた。
「もういい加減に解放してくれ…」
 俺は声を絞り出すようにして懇願する。両サイドから腕と足を絡められているだけでこんなにも身動きできなくなるなんて情けなさが頂点に達した。しかも間抜けなアルバイト女子にも蔑むような目で見られて顔を上げられない。
「ねえ、いつまで勃たせてるつもり?」
 答えられない。こんな状況に陥りながらもおちんちんは勃起し続けているのだ。収まるどころかまだ膨張しようとしているみたいに脈打っている。
「最初はただの変態かと思ってたけどさぁ、こんなに見られて恥ずかしい思いさせられてんのに勃ってるってことはMっ気のある変態ってことだね」
「えーっ。もっと見て欲しいのあんた?」
「嫌だったら勃起する筈ないもんね?」
「そうそう。最近多いんだこういう男」
「ふ~ん、最初あんなに威張ってたのにね」
「根はマゾだったってことだね」
 口々に好きなことを言っている。俺は何度か彼女たちが油断するのを待って脱出のために力を入れてみるがその度に両サイドの二人に抑えつけられて最終的にネクタイをグイッと引っ張られた。
「あんたさっきウチらのことガン見してたっしょ? こんなんじゃ済まさないからね」
 パソコンを弄っていた娘が元の席に戻って改めて俺に言った。ガン見? …そうか、太ももを睨め回してやったあいつらか。顔をよく見てなかったから知らないがあの4人なのか。別々の二人組だと思っていたが同じ学校の友だち同士だったというわけか。
「じゃ、また金玉潰し再開しまーす」
 言うやいなやおちんちんに衝撃が走る。
「うぐぇっ!」
 勃起したおちんちんに女子高生のローファーが突き刺さる。それが二度三度と突きが繰り出される。
「うぅっ! うぐっ!」
 股を開かれたところに何度も突きが繰り返され、竿や亀頭、金玉にぶち当たる。
「うっ! いぁっ、やめろっ!」
 特に金玉を突かれた時の痛みは言い表せないほどの衝撃だ。二度続けて金玉に強烈な蹴りが入った。何度も股を閉じようと試みるが女子高生の太ももが絡みついたまま離れてくれない。
「いっ…。やっ…。やめて…。いぎぃ!」
 嘆願は無視されて蹴りの嵐が続いた。狙いすましているわけではないから、おちんちん以外にもわき腹や内太ももにも当たる。
「ふぅっ。疲れたっ」
 女子高生はそう言うと、やっと突きの嵐が収まる。と、ホッと油断したところに最後にもう一発力を込めて突いてきた。
「うっっぐ!?」
 それは見事に金玉へとローファーが突き刺さってグリグリと磨り潰すように動かすのだった。
「あぁうぅ!! うっ…」
「困った大人には制裁しないとね」
 女子高生たちは満足そうに俺を無視して盛り上がっていた。
 俺は解放感に酔っている。どうやら射精してしまったようだ。ローファーに白い液が付いているだろう。バレるのも時間の問題…。

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