「け、けんじぃ!」
情けなく狼狽えるクーちゃん。彼は両手で亜美の服の袖を掴んでいたが狼狽えた隙を狙われ、手を振り払われた。亜美は間髪をいれずに肘鉄をクーちゃんのお腹にお見舞いする。
「はうっ」
亜美が振り向いてクーちゃんを見下ろす。クーちゃんは蹲ってしまった。そこへ容赦なく亜美の膝が飛んでいく。それは顔面にヒットしてクーちゃんは後ろへすっ飛んだ。
「ふぶっう!」
「いやー! やめてー」
佳苗の悲鳴に亜美が振り返って反応する。
「いいの?」
「え?」
「それでいいの?」
「…だって、…他にもやり方があるんじゃない?」
「身体で解らせないとまた同じことやる」
亜美はいつもの眠そうな目で佳苗を見た。問いかけるような目だった。
「佳苗は真面目すぎなんだって」
深智が目をキラキラさせて「黙ってみていようよ」と提案する。
「朝倉さん、暴力は必要悪だって考えればいいんじゃない?」
一撃でけんじをダウンさせた良奈が笑顔を向ける。
「女に悪さすればどうなるか、男は身体で学ぶ必要がある」
亜美はクーちゃんに向き直って歩み寄る。
「ヒッ」
クーちゃんは後ずさった。亜美は膝を上げてクーちゃんのおちんちんの辺りを狙って勢いよく下ろした。亜美の上履きが、思い切りおちんちんを押し潰す。
「ひぎゃー!」
グリグリと上履きをねじ込むように押し付ける。
「いひっいひっ!ひぎー!」
女子トイレに男子の悲鳴が響き渡った。恐怖に満ちたクーちゃんの表情。佳苗は熱くなるものを感じた。
亜美は全体重をおちんちんを踏みつけている上履きに乗せた。
「いたーぃ!あがー!あがー!」
クーちゃんは内股になって両手で亜美の足を掴んで退けようと必死になって暴れた。それでも退けられないと解ると身体を捻って回避行動をとる。亜美は器用にバランスを取ってクーちゃんを跨ぐように着地した。そしてそのままドカッとお尻を下ろす。左手で胸ぐらを掴んで右手を振り上げる。佳苗は目を見張った。
パシィィン!!
乾いた音が響く。亜美がクーちゃんをビンタしたのだ。
「うぶっ」
それは一回で終わらず連続で行われた。何度も亜美は手を振り上げそして振り抜いた。何度も悲鳴が上がる。まるで母親に叱られる子供のようだ。虐待の光景でも見ている気分。
パシィィン!! パシィィン!!
亜美は右手で5発叩いたら今度は左手で5発、それを無言で何度か繰り返した。
「いい気味だね」
「えっ?」
ふと我に返る佳苗。亜美に見惚れている自分がいたことに気付く。
「でも…やっぱり暴力は…」
「ううぅ」
そのとき後ろでけんじの呻き声が上がる。見ると良奈がけんじのお腹を蹴っていた。
「退屈だから起きろって」
けんじの顔とお腹を交互に蹴り始める。けんじはほとんど無抵抗になっていた。
「死んだふりしても駄目だよ! ほら!」
良奈が屈みこんでけんじのおちんちんを狙ってパンチを放つ。シュッと音がして股間に当たった。
「うあうっ!」
息を吹き返したかのようにけんじが反応した。
「あんたさっきスカートめくりしたんだって? いい根性してんじゃん。でも大昔は流行ってたみたいだけど今の時代にそんなことしたらどうなるか身体で解らせてあげないとね」
そしてもう一発パンチを繰り出した。もちろん狙いはおちんちんだ。
「うぅ!」
けんじは身体をくの字に曲げて股間を両手で押さえた。
「朝倉さんは見られたんだから仕返しにけんじのちんちん見てやろうよ」
良奈はあっけらかんとその言葉を口にした。佳苗は一瞬にして耳まで赤くなる。良奈は佳苗の返事を待たずにけんじのズボンに手をかけた。ボタンを外そうとしている。それに気づいたけんじは「なにやってんだ!」と怒りの声を上げた。
「てめ!やめろ!」
けんじはおちんちんから手を離し良奈の両手首を掴む。
「もう!汚いとこ触った手で私に触れるな!」
良奈が姿勢を変えてけんじを足蹴にした。堪らずけんじは手を離す。するとまた良奈がズボンを脱がしにかかった。
「この!やめろ!」
けんじは急いで立ち上がろうとする。しかし既にボタンは外れており良奈の両手はズボンを引き下げに掛かっていた。立ち上がれば脱げてしまうとけんじは焦ってズボンを掴んだ。この状態では立ち上がることは難しいだろう。けんじは足をじたばたと暴れさせた。
「きゃっ」
良奈は蹴られて尻餅をつく。だがズボンからは手を離さない。けんじは蹴りが有効とみて無茶苦茶に暴れだした。けんじの乱暴な蹴りが良奈のお腹や胸のあたり膝や腕にも当たった。良奈は苦痛に顔を歪めながらも両手だけはズボンから離さなかった。
「いったーい!もうー!ちょっと朝倉さん手伝って」
「え?」
傍観者だった佳苗は呼ばれてハッとする。良奈がピンチだ。でもどうやって助ければいい? 佳苗には暴力を止める手立てがない。
そこへ疾風のように走りこんでいったのは亜美だった。スライディングでもするようにけんじの頭を狙って蹴りが飛んだ。
「ぅぶおぉぉ!」
けんじは床に頭を打ち付けて暴れるのを停止した。チャンスとばかりに良奈がズボンを引き下げる。ずるずる…。けんじのブリーフが見えた。佳苗はドキッとする。今までの光景はどこか映画的で現実感を伴わなかったのだが、異性の下着と肌を見た瞬間にこれは作りものではない現実だと認識できた。
「くっそ…やめろ…」
けんじはまだ意識を失っていなかったようだ。朦朧とした様子だが両手をズボンにかけた。脱がされゆくズボンが止められて綱引きが始まる。
「往生際悪い」
亜美がけんじの頭の方に回りこみチョークスリーパーの体勢をとった。けんじは締められておもしろいように力が抜けていく。ズボンから手が離れて良奈が摺り下ろしていった。
「ふんっ、弱っ」
良奈は少し怒った風で口を尖らせながらけんじの足からズボンを引き抜いた。そのとき一緒に靴下と上履きも剥ぎ取られる。良奈はそれらを道端にゴミを捨てるかのように後ろへ投げ捨てる。
「はい、次はシャツ」
けんじは溺れているかのように藻掻いていた。手は空中を漂うだけでまったく抵抗できずにボタンが外されてしまう。亜美がホールドを解いて脱がすのを手伝った。すぽんと頭から衣服を剥ぎ取りけんじの上半身が顕になる。薄い胸板だった。小さな乳首と綺麗な肌。肋の浮いたお腹の辺りは幼児をイメージさせた。子供のような身体つきだった。
「朝倉さん、もっと近くで見てやりなよ」
良奈に笑顔が戻っていた。
「田村さんも」
「へへへ」
深智は少し興奮している様子だった。何故か嬉しそうな表情。佳苗は深智に手を引かれてけんじに近づく。
「さ、あとはパンツだけだね」
良奈がブリーフに手をかけるのと同時にけんじの両手も抑えに回った。けんじは苦しそうな顔をしている。佳苗は自分も昂ぶっていると自覚できた。忌避していた暴力を前に肯定してしまっている自分がいる。良奈がさほど力を入れずにブリーフを引っ張る。けんじは必死にブリーフを掴んでいた。ブリーフが伸びてもう少しでけんじのおちんちんが見えそうだ。佳苗は自分はパンツを見られただけだがその仕返しに今、けんじのブリーフ一丁の姿を見ている。充分けんじは辱めにあった。それでもまだ許されないのは幾多の暴力や悪戯があるからだ。佳苗はもう許してやってもいいと思っていた。だけどこの行為はエスカレートするだろう。止められないとも思っている。そこに自分も加担している。見たいと思っている自分もいる。けんじのおちんちんを見てやることでけんじに勝った気分になれると考えた。
「く、やめ…」
けんじは顔を真っ赤っ赤にしていた。とても恥ずかしそうだ。
佳苗は両手で顔を覆いながらも人差し指と中指の間からしっかりとけんじの解剖を目に焼き付けていた。
コメント
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プロフィール読んで、何が自分にとってもツボなのかわかりました。
男がM男ではないことですね。
特に今回の話では男も一応そこそこ強く一方的ではなく反撃してたのも素晴らしい。
こんな男はプライドを粉砕するためにあそこどころか尻の穴まで晒させて徹底的に辱めて反省させて下さい^^
トイレの中だけではなくトイレの外に連れて行って晒し者にしたり。笑
また楽しみにしてます。
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どう見ても女たちの方がクズというね
M男でもクズ女にどうこうされるのは腹が立つだけだからやめてくれ
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> プロフィール読んで、何が自分にとってもツボなのかわかりました。
> 男がM男ではないことですね。
> 特に今回の話では男も一応そこそこ強く一方的ではなく反撃してたのも素晴らしい。
> こんな男はプライドを粉砕するためにあそこどころか尻の穴まで晒させて徹底的に辱めて反省させて下さい^^
> トイレの中だけではなくトイレの外に連れて行って晒し者にしたり。笑
> また楽しみにしてます。
良いですね。晒し者。
痛みで興奮するというよりは、精神的にこてんぱんにされて、肉体的にも社会的にもこてんぱんにされることが山田の好きなCFNMなのです。
実は服を窓から捨てられて全裸で取りに行かされる3人の続編もあったりします。
まだ書ききってませんが…。