CM

一年戦争で(8)

 イーグルは冷淡な笑みをこぼしていた。
 みかんは悲鳴をあげて、両手をクロスさせて自らのおっぱいを覆った。
「っ!? ち、ちょっとあんた!! そんなことしたら反則なんだからね!」
「あん? この程度じゃ戦死でもなんでもねえよ。そんなルールなかったよな!」
「くっ…」
 強烈な腹パンを食らったレモンは、口からよだれを垂れ流したまま、いまだ立ち上がれない。
 みかんはおっぱいを見られたくなくて、両手をクロスさせたまま水着を直すことができない。一瞬でも手を離せば僕とバードのいやらしい視線が黙ってないぞ! みかんもそれがわかっているから体を曲げ、屈みこむしか対処できていない。どうだ、恥ずかしいだろう!
 イーグルは今度はレモンに向かっていった。肩紐に手をかけようとする。レモンがお腹を押さえていた手を離して水着を守った。しかしイーグルは肩紐に手をかけず、すばやく背後に回って、腕をレモンの首に巻きつかせる。
 スリーパーホールドだ。
「ぅぅぐっ…!?」
「あっレモンちゃん!」
 みかんは自分の身体を水の中につける。水中で水着をなんとか直す。そんなことされたら、ちゃんとおっぱいが見れないじゃないか! くそっ。
「…っ」
「おっとみかん! それ以上近づくなよ。ちょっとでも近づいたらコイツ絞め落とすからな」
 水着を着直したみかんが立ち上がってレモンを助けようと一歩踏み出したとき、イーグルが脅す。
「えっ!?」
 みかんはどうしていいかわからない。
「ぅ…っ」
 レモンは声も出せず苦しそうに藻掻いていた。端正な顔が涙と鼻水で汚くなっていた。いい気味だ。
 みかんは友達のそんな姿におろおろするだけだ。
 イーグル頼もしいぜ。
「オォイ、ホークっバードっ。お前らそんなとこ居ないで上流の方へ行ってろ」
「ぉ、おう」
 僕とバードはイーグルに言われて素直に水の中を突っ切って上流に走った。ここはイーグルに任せておけば問題ない。
 もしかしたらレモンとみかんを全裸にひん剥くところが見られると思ったけどね。残念でもイーグルに命令だから仕方ない。
 そして僕とバードは上流にやってきた。
 ファルコンやタカの姿はない。あの二人はリンゴとイチゴと戦争してたはずだが、どこへ行ったのだろうか。モズ派やカラスもどこかに消えていた。
 川が深くなってきたので河原に上がって先に進む。
 そこにはイチゴがなぜか一人で佇んでいた。
「おい、ホークぅ。あれイチゴじゃんか。…何やってんだあいつ?」
「あぁ。何だろ?」
 僕はふと、レモンやみかんに対するイーグルの容赦無い攻撃を思い出していた。つい先日こっ酷くやられたことも忘れて、僕はイチゴに対してもおっぱいを見られるんじゃないかと強気になった。復讐するなら今だ。
「なあ、バード。今なら二対一だぜ?」
「お、そうだな」
「二人で襲っちゃえば、スク水脱がしてイチゴの…女子の全裸が見れるぜ…」
「なるほど頭いいなホーク! よおしやろうぜ」
 思いのほか簡単にバードがやる気になってくれた。女子軍の罠ってことはないよな。周りに誰も居ないことを確認してから僕とバードはイチゴの背後から突っ込んでいった。
「!?」
 ただならぬ気配にイチゴが気づいて逃げ出す。
 焦って近くの大岩へ登っていく。
 イチゴは…というか、女子ってバカだよ。あれじゃ袋のネズミだ。
「イチゴっ覚悟しろっ」
「何よっあんたたち捕虜でしょ!? 戦争に参加しちゃダメなのに!」
「うるせー。今だったら誰も見てないから問題ないっ」
「この…っ、ルール違反なんて絶対許さないからっ」
「バーカっ バーカっ」
「男に刃を向けるってことがどういうことか教えてやるぜっ」
 僕はイーグルと同じようにできると思っていた。おっぱいポロリは頂きだ。
「おりゃー」
「うりー!」
「キャー!!」
 イチゴは大岩の飛び込みポイントへ向かう。僕とバードが追いついて、僕はイチゴのおっぱいをわし掴んだ。ぷにゅって乳房が変形して、男の胸よりは柔らかいと思った。でも少女のおっぱいは思っていたより柔らかくないんだと知った。まだまだ成長過程のちっぱいなんだな。
「嫌だっ!」
 イチゴは想像以上の拒否反応を示す。構うもんか。
 バードはイチゴの肩紐に手をかけていた。
「はぁっはぁっはぁっ…」
 バードは目が血走っている。
 イチゴは僕とバードの手首を握った。
「ん?」
「え?」
 僕とバードは何が起こったのか理解できていない。気づいた時には身体を引っ張られていた。
 イチゴは自分の身体を倒していた。自重で僕とバードを引き込んでいるんだ。そのまま川に飛び込もうとしている!
「わわわっ!?」
「ええーっ!?」
 そしてイチゴは僕とバードもろとも大岩から落ちていく。5メートルはある飛び込みポイントだよ。心の準備をしないまま飛び込むことになるなんて!
 ザッパーん!!
 イチゴは足から、僕は腹から、バードは頭から飛び込んでいた。
 強烈な腹打ちで超絶痛い。
「ぶごごごごごっ!?」
 水中で全部息を吐き出した僕は急いで水面に上がろうとする。だけど腰に違和感があった。なんとイチゴが絡みついている!
 大岩の辺りはこの清流で一番深いポイントだ。
 イチゴは僕のブリーフを掴んでそのまま深く潜ろうとしている。僕は手で抑えて必死にもがくけど、イチゴはずりずりとブリーフを引き下ろしていく。
 ズルル…っ
 水中でぷる〜んとおちんちんがイチゴの顔の前であらわになった。
 僕は息が続かなくて、ブリーフを諦め水面に顔を出すしかない。
「………ぷはっっ」
 とうとう足首からブリーフが引き抜かれて、でもそのおかげで僕は空気を吸うことができたんだ。
 女子にブリーフを脱がされてしまった。
 すっぽんぽんだよ。
 まさか戦死させられるとは…。僕は息を大きく吸い込んで再び潜った。今ならまだ取り返せるはず。誰も見てないんだから、なかったことにできるんだ。
 イチゴは水中で唇をきゅっと結んで怒った顔をしていた。そのまますい〜と泳いで下流へ向かっている。
 途中でバードが全裸で溺れているのを発見した。
 …何やってんだこいつ。
 きっと頭から落ちたことでゴムのゆるいパンツがするりと脱げたんだな。
 イチゴの手にはブリーフが二枚。
 …もしかしたらバードは脱がされたのかも。僕はバードの手を引いて水面へ導いた。
「…わりい、パニクってた。ちくしょう。落ちたとき脱げちゃったよぉ。戦死じゃないよな、これ?」
 そうして僕らはイチゴを追って下流へ向かったんだ。
 
 全裸のまま僕とバードは泳いだ。イチゴからブリーフを取り返さなきゃ。
 浅瀬になってくると、全裸のまま川を突っ切っていくわけにもいかず、ルートを変えることにした。
 川の向こう岸が雑木林になっているから、そこを通っていくことにする。
 陸路だけど木に隠れていけるからね。それでも川を上ってしまうと急に恥ずかしさが倍増した。
 フリチンの男子二人が走る。おちんちんを隠しながら走る。
 野外で全裸になるなんて不安で心細くて恥ずかしくて泣きそうだ。
 神様どうか女子に見つかりませんように!
 途中でヒナちゃんがうとうと寝ているのを遠くから見て取れた。
 あの人まったく引率する気がないよ。
 どんどん下流に向かって走るけど、イチゴは下流の女子軍と合流しちゃったのかな。川の中流付近、つまりヒナちゃん先生から見える範囲にはまったく生徒がいなかった。不気味だ。みんなもっと下流に居るらしい。
 僕とバードは全裸だから誰にも鉢合わせしたくないんだけど、ブリーフを取り返さなきゃという思いで木々に隠れながら進む。
「あっ…」
「シィッ…」
 僕は立ち止まった。
 女子軍を発見したのだ。
 流れの激しいポイントに差し掛かってきた。岩がゴロゴロと点在して川の流れが変化に富んでいるポイントだ。泳げるほどの深さもない、浅瀬のような川遊びもできない。
 雑木林は小高くなってきて、川との落差が高くなって、上から見下ろすような感じで川下の岩場を見渡せる。
 反対に岩場の方からは雑木林は見づらいだろうから、岩場にたむろする女子軍には僕らの存在は見つかりにくい。隠れて様子をうかがうには絶好のポイントだ。
 イチゴの姿は、まだないようだった。
「な…なんだよ…あれ…?」
「うそだろ…信じられねえ…」
 僕とバードが声を潜めて状況を理解するように努めた。
 だけど、こんな残酷な現実があっていいのだろうか。状況の不可解さに理解が追いつかない。どうしてこうなった?
 ピーチが腕組みをしてほくそ笑んでいた。
 意気揚々と下流へ行ったはずのツバメとハヤブサ。女子たちなんか軽くひねってやるという感じだったのに。そのイケメン黄金コンビは、今まさに処刑される寸前だったのだ。
 モブ子ちゃんたち派の一番身体の大きな子、スイカ。
 彼女は岩場の一番大きな岩の上にどっしりと立っていた。大木のような背の高さ、太い丸太のような腕と足。
 ツバメはスイカに両手首を握られて、まるで木に吊るされているかのように持ち上げられていた。強制的にバンザイさせられた格好だ。
 軽々と男子一人を持ち上げているが、スイカは困ったような表情で嫌そうではある。
「うふふふっ ざまぁないわね。ツバメくん」
「な、なあ…? もう俺らの負けでいいから離してくれっ」
 そこそこ身長の高いはずのツバメだが、両手を封じられ、地に足の付かない状態だ。
「ハヤブサくんも…もっと手強いと思っていたのですけれどねー」
「チッ うるせー。早く殺せっ」
 ハヤブサはスイカの背中側、少し離れて岩の上で寝転がされていた。首にはメロンの太い足が巻き付いている。両手首をメロンに掴まれて、こちらも身動きが取れない状態だ。
「喋って頂けないのなら、お望み通り二人ともここで戦死してもらいますわ。男子軍で一番機動力があるのはあなたたちですからね」
 ピーチは自信に満ちた表情だ。怖いくらい悦に浸っている。
「そーよ。目障りなのよ。イケメンだからって攻撃されないとでも思ってたの? バカよ! マヌケよ!」
 ブルーベリーはハヤブサの前で喚いた。
 ピーチ派の最大武力はメロンではない。腹心である彼女、ブルーベリーだ。背が低い癖に数々の男子を泣かせてきたおてんば娘である。髪の毛を引っ掴む、顔面への膝蹴りや細い足での金蹴り攻撃…、勝つためには何でもする娘だ。
 ツインテールであどけない顔立ちのこの女子に勝てる気がしない。
「ツバメくん、さっきから言ってるように男子たちの作戦を喋るなら、あなたたち二人は捕虜にして恥ずかしい思いをしなくて済むのよ?」
 ツバメの前に級長のイチジクが立っている。何か取引を持ちかけているようだ。
「ぃや、その…」
 ツバメはハヤブサの方を気にしている。背中合わせなのでハヤブサの表情を見ることはできない。ハヤブサは「絶対に言うなよ」と苦しそうに叫ぶ。
「このまま喋らないのなら残念だけど二人とも戦死よ。喋ればここで一生の傷を負わなくて済むし、良い条件だと思わない?」
 こっそりとイチジクがツバメに耳打ちする。ハヤブサには聞こえない声でだ。
「もしツバメくんだけでも白状するならすぐにあなたを解放してあげるわ。喋らなかったハヤブサくんは戦死にしたうえに…その…おちんちんを…その…お尻…と…とにかく恥ずかしい目に合わせることになるけどね」
「…」
 ハヤブサの方でもブルーベリーが悪魔の取引を持ちかけていた。
「あんたがここで男子軍の作戦漏らしてくれればあんただけは助かるよ? ただしツバメが黙ったままならツバメはお尻の穴を犯されちゃう。二人とも喋るほうが断然いいよ?」
 ブルーベリーがハヤブサの耳元で囁く。ツバメには聞こえていないだろう。
「てめえ…男子の友情舐めんなよ。ツレを売るマネなんかできるわけねえだろが」
「でも二人とも喋るのが一番よ。捕虜は恥ずかしい思いをすることもないし。ツバメの方もきっと喋ってるよ?」
「そんなわけねえだろ。裏切るくらいなら戦死なんて何でもねえ」
「あっそ。じゃ仕方ないわね。死んでもらうしかないわ」
 ブルーベリーがピーチに合図を送ってハヤブサが何も喋らなかったことを伝える。
 ツバメ&ハヤブサに持ちかけられた話をまとめると、選択肢としては
 ①男子軍の作戦を喋らないなら二人ともこのまま通常の戦死で済む。日本男子としてはこの選択肢しかない。
 ②ツバメが喋るならツバメだけ解放、ハヤブサが喋るならハヤブサだけ解放になる。
  この場合、喋らない方はアナルを犯されることになる。
 ③でも二人とも喋るなら二人とも捕虜として大事に扱う。
 僕だったら喋るね。相方の方もきっと喋るだろうから最終的には捕虜になる道を選ぶだろう。もう捕虜だけどね。
 喋るなら捕虜か良くて解放。喋らなければパンツを脱がされて通常の戦死になるかお尻が大変なことになるかだ。
 黙秘をしていていいことなんて何もない。
 ブルーベリーの合図を受けたピーチはツバメの方を見る。イチジクがピーチに合図を送った。ツバメの方も答えが出たようだ。
「ふふんっ おもしろいですわ。友情が試されたとき人はどう動くのか」
 ピーチがゆっくりとハヤブサの前に移動した。
「決まりね。ハヤブサくんのお尻を犯すことになりましたわ」
 これ以上ないくらいピーチの表情が悪に染まった。
「なっっ…!!?」
 ハヤブサは驚きを隠せない。
 ブルーベリーがハヤブサの両足をがっしと抱え込んだ。
「ツ…ツバメぇ、てめぇ…」
 ハヤブサは裏切られた上に処刑されることになる。
 モブ子ちゃんたちやザクロが見守る中、ピーチがハヤブサのパンツに手をかける。
「くっ…くそっやめろっ! さわんな!」
 ハヤブサが身体を揺さぶって逃れようとしていた。だけどそんな抵抗も虚しくピーチは非情にもハヤブサのパンツをずりずりと下ろしていった。
 ハヤブサのおちんちんが開帳される。
「……あらっ… なんですのこれ? 偉ぶってたわりには大したことないんですのね?」
 ピーチがおちんちんを見て吹き出す。それを期に同じ感想を持ったのかブルーベリーもメロンも爆笑した。
 周りのモブ子ちゃんたち、女子はクラスの人気者のハヤブサのおちんちんを見て息を呑んでいる。
 ハヤブサのおちんちんは皮が完全にかぶって亀頭が見えない状態だった。申し訳程度に生えた薄い陰毛。強がっていても恐怖に縮こまった金玉は隠せない。
 ブルーベリーはピーチに代わって片手でパンツを引き下ろす。ハヤブサはブルーベリーの手が離れる瞬間を狙って足をばたつかせるが、ザクロが寄ってきて暴れる足を抑えるのを手伝う。そしてハヤブサの足からパンツが引き抜かれた。
 一人目の犠牲者だ。
 ブルーベリーはそのままパンツをぽいっと後ろへ放った。ぱちゃっと川面に落ち、激しい流れに揉まれてパンツは流されていく。
 イチジクがツバメから離れハヤブサの方へ移動した。手には防水仕様のデジカメがある。高画質でハイスペックなやつをピーチが用意したらしい。ハヤブサのおちんちんをぱしゃりと撮影する。
 スイカがツバメをぶら下げて移動し、そのままハヤブサの前に回りこんでツバメとハヤブサが対面した。
 顔を赤面させた全裸のハヤブサがツバメを睨む。親友のそんな姿を見てツバメは目をそらした。
「…」
「…」
 ツバメとハヤブサは口を開かない。仲の良かった二人に軋轢が生まれ、反対にピーチの表情は愉悦に歪む。
「じゃあ、早速犯して差し上げて。ツバメくん」
「!?」
「なに!?」
 ツバメとハヤブサは驚いた。話が違うと言いたいのだ。
「おれは解放じゃないのかよ!?」
「解放して差し上げますわ。約束ですもの。でもパンツは膝まで下げても戦死になりませんのよ?」
「う、うそだろ…?」
 ツバメの表情が絶望に変わった。戦死の条件についてというより、これから自分がハヤブサにすることについてだろう。
「いやだあっ」
 暴れるツバメ。しかしスイカはびくともしない。ピーチの目の合図でモブ子ちゃんたちが動く。びわやナスビ、マスカットが暴れるツバメを取り押さえる。
 ピーチはツバメに近づいていってパンツを無情にもずりずりと下ろす。
「やめてっ」
「まぁ…」
 ピーチはツバメのおちんちんとハヤブサのおちんちんを見比べる。
 ツバメのおちんちんは亀頭が半分くらい見えていて、短小だが太め、陰毛の量はハヤブサよりも断然多かった。
「助けてっ何でも言うこと聞くからっ」
 じたばたと暴れるツバメ。
 パンツは右足からするりと引き抜かれて、左足首に引っかかって残る。
 スイカが前に出てハヤブサに近づく。ツバメとハヤブサの距離が縮まった。おちんちんの形や陰毛の量はこんなに差があるのに。裏切りで友情の溝が深まったのに。
「早く勃起させなよ。入れられないでしょっ?」
 ブルーベリーがツバメを促す。
「ローションを使いなさい」
 ピーチの命令で誰かの手からローションが渡ってきた。それをブルーベリーが受け取る。女子軍はデジカメにしてもローションにしても万全の準備をしてきていた。
「お、おいっ…なにすんだっ」
 ザクロがハヤブサの両足を持ち上げて抱え、チングリ返しさせられる。お尻の穴が丸見えになった。すかさずイチジクがデジカメで撮影する。無言かつ真剣な表情だ。
「えへへっ」
ブルーベリーの両手にローションがたっぷりと付けられる。細い指が妖しくうごめいた。小さなブルーベリーの右手がツバメの短小おちんちんを包む。
「うっっ」
 ツバメが呻いた。
 そして左手の中指はハヤブサのお尻の穴へ這入っていく。狭い穴を押し広げてずぶりと中指が見えなくなる。
「いぃぁぐぁっ…」
 ツバメもハヤブサも初めての経験だろう。女子におちんちんを握られて、片やお尻の穴に指を入れられるなんて。
 ずぶずぶっとブルーベリーの中指がハヤブサのアナルに出たり這入ったりを繰り返す。
 しこしこっとブルーベリーの右手がツバメの短小な竿を刺激していく。
 ツバメのおちんちんはもりもりと肥大して上を向いた。
「うぅうぅぅ」
「んぐぐぅ…」
 ツバメとハヤブサは快楽と苦痛を味わう。クラスメイトの女子たちに見守られ、ツバメの挿入準備が完了し、ハヤブサの受け入れ準備が完了した。
 ブルーベリーは二人を解放してやる。ツバメのおちんちんはギンギンに勃起してしまっていた。ハヤブサのお尻の穴がひくっひくっとうごめいた。
 女子の衆目にさらされる。
「や、やめて… やだょ…」
 ハヤブサの目から涙があふれる。だけど女子たちはもう止まらない。
「スイカさん、挿入よ!」
 ピーチの冷たい一声にツバメは一旦下ろされて、スイカはツバメを抱え直す。子供におしっこさせるような格好で抱え上げるのだ。腕ごと巻き込んでツバメに自由はない。
 スイカがゆっくりとハヤブサのお尻に近づいた。スペースシャトルのドッキングを見守るような緊張感だ。ツバメもハヤブサも諦めたのか泣き顔のまま微動だにしない。
 ツバメのおちんちんは元気よく上を向いていて角度的に挿入は難しいが、ブルーベリーがツバメのおちんちんをぐいっと押し下げて微妙な位置を調整する。おちんちんの先端がハヤブサの秘部に充てがわれる。スイカはゆっくり体重をかけてくる。
 ずぶっ
「ぃあっっ!!」
 ブルーベリーの中指なんかより太いツバメのおちんちんがアナルに埋まっていく。ツバメの童貞は喪失され、ハヤブサの処女はツバメに捧げられた。
 二人は途中まで挿入されたところで暴れだす。
 暴れたところで状況は変わらない。
 ハヤブサのおちんちんに変化が現れる。なんと勃起し始めたのだ。
 ハヤブサの足の裏は快晴の空を向いてぴーんとなった。苦痛に歪む表情。
 ツバメの足は地面に付かない状態でチングリ返しと変わらない格好だ。オスとしては不自然な格好で、背後のスイカの方が男子然としてる。
 ずぶぶっ
 ツバメの短小おちんちんがしっかりと根本まで挿入された。
「あら、これで仲直りじゃありませんの?」
「そーよ。良かったんじゃない?」
「しっかり繋がったな」
「なんかコイツも勃起しはじめたしっ」
「いいね、男の友情よ」
「せっかく一緒になれたんだからもっと写真撮ってあげてよ」
「勃起しても剥けないんだね?」
 ゆさ…ゆさ…ゆっさ…ゆっさ…
 スイカの腰が徐々にリズミカルにグラインドされていく。体重をかけられてツバメの腰がパンッパンッパンッパンッとハヤブサのお尻に当たる。
「ぐすっ…ぅうぅぅっ… ぃっ… いっ… ぅぃっ………うぇえぇん…」
 ハヤブサの表情は苦痛と絶望に満ちていた。裏切られて犯されているのだ。涙が落ちて嗚咽が漏れてくる。
 イチジクが動画と写真を交互に切り替えてしっかりと記録していった。
 親友を裏切った挙句、何も得るものがなかったツバメも自然と涙が溢れてくる。
 足首にひっかかっていたパンツはスイカの激しい腰使いに耐え切れず親指のところまでずれてしまった。
「ゥッ…………………」
 延々と繰り返されるグラインドにいつしかツバメは昇天を迎えていた。
 同時にパンツがパサリと親指から離れた。
 ビクビクッとおちんちんが震える。
 熱い精液がハヤブサのお尻に流し込まれていく。
 スイカはそんなことに気づかず、構わず腰を打ち付けた。若いツバメのおちんちんはすぐに萎えずに挿入され続けた。逝った後もしごかれてツバメは苦痛を感じる。
 ハヤブサは不思議な感覚に囚われ、苦痛よりも快楽が増してきていた。
 そんな性癖なんてないと思っていた。女子に屈服させられて悔しいだけなのに。こんなことが快楽に変わるなんて理解が及ばない。
「ぁ…ん」
 ハヤブサの両足がピーンと伸びきった。
 いつしかハヤブサの包茎おちんちんの先っちょから白濁した精液が染み出てきた。
 ところてんだ。
 女子たちはしばらく二人の男子の射精に気づかず凄惨な連結ショーを楽しむのだった。
◆ツバメ&ハヤブサ派:ツバメ 戦死
◆ツバメ&ハヤブサ派:ハヤブサ 戦死

タイトルとURLをコピーしました