人を逃げようと思わなくさせるためには恥の感情を利用するといい。
極端な話、服を奪ってしまえば女の子なんて泣きべそかいてうずくまるだろう。部屋に監禁するにしても全裸なら外に出るのも嫌がるに違いない。
命に関わる事態になれば素っ裸のまま逃げてくる可能性もあるけどね。
とにかく僕は全力で千菜に向かってタックルをかました。
千菜の細い身体に後ろから抱きつくようにして倒れ込む。
「ひんっ」
「待ってよっ。話を聞いてっ」
「ひぃ」
鼻頭を打った千菜は鼻血を流しながら暴れる。
僕はすぐさま千菜の体操シャツに手をかける。子どもの服を脱がせるみたいに簡単な作業だ。シャツをめくり上げて奪い取る。
「ひぁっ」
千菜は子どもっぽいスポーツブラを手で覆い隠した。透き通るような白い肌だな。あばらが浮いて見える。ぺったんこの胸、垢抜けないボディラインだ。可愛い身体だ。
千菜は泣き出してしまった。
構うもんか。
シャツを投げ捨ててやった。次はブルマだ。紺色のそれに手をかける。
ドキドキした。
女の子の着ているものを脱がせるのは胸が高鳴るね。ずるずると脱がせると白い下着が目に入ってきた。子どもっぽいやつだ。でも女の子だから股間に余計なものがなくてつるんっとしている。僕のおちんちんはビクッと跳ね上がった。
「そりゃ」
ブルマを引っ張る。
千菜の手が暴れて掌底が僕のアゴにはいった。
「いてっ!?」
ブルマを奪うのと同時に僕は後ろに倒れこんだ。
「ち、違うんだ!」
僕は意外にも力のある千菜に驚いたが、気を失うほどじゃない。
「誤解だよ! 変なことしてたんじゃない!」
僕は倒れた拍子に大股開きになっていた。その上、勃起したおちんちんを丸出しにしてブルマを握りしめている。
「怖くないよ! 落ち着いて!」
「ぅえぇ…」
千菜は身をくねらせて胸を両手で覆っている。赤くした顔を背けて下を向いちゃった。
ほらね、すぐに立ち上がって逃げればいいものを。下着姿のままじゃ逃げるに逃げられないんだ。
作戦成功さ。
「話を聞くんだ。誤解なんだからっ」
僕は立ち上がって千菜に近づいた。
「!!」
千菜は声なき声で叫んだ。
「ここじゃ人に見つかって拙いから草むらの中へ行こう。そこでゆっくり話し合おうっ」
僕は千菜をお姫様抱っこする。
女の子の身体に触れると僕の性感は一気に高まった。いかんっ。いかんよっ。抑えるんだ。ここは冷静に、紳士の態度で釈明すればいいんだ。
千菜は抱え上げられてまた暴れだした。ゲシゲシと猫パンチを僕の顔面に浴びせてくる。だけど僕は構わず草むらに走ったね。だって、人に見つかると拙いだろ。
右手に柔らかいものが当たっていた。スポーツブラ越しにふにゃっとしたお乳の柔らかさが伝わってくる。
ゲシッ
千菜の右掌底が僕の鼻を直撃した。
女の子の身体って細いんだなあ。
左手で触れている千菜の足は薪のように細い。すべすべでつるつるだ。
勃起した陰茎が千菜の左太ももに当たっていた。
「はぐっ…」
つるんっとした太もものお肉と自分の腹に挟まれた亀頭が刺激されて今にも射精してしまいそうだ。
それでも何とか持ち堪えて千菜を草むらに連れ込むことに成功した。
「ふう…」
「ひぃっ」
千菜の左掌底が僕の左目を突いた。
「うぎゃっ このっ」
僕は千菜の両手を抑えこむ。
「ひぃいん…」
「大人しくしろっ」
おちんちんがグンッと跳ね上がってガマン汁を垂らした。
どぴっ…
どぴ…
千菜のお腹にガマン汁がつぅっと滴り落ちる。千菜はいやいやしながら暴れていた。
「僕は紳士だよ!」
勃起した竿からドクドクとガマン汁が滴り落ちる。
「変なことなんかしないから話を聞くんだ!」
「ぃぃ~…」
千菜は怖がってなかなか話を聞かない。どうしてだ! 何がダメなんだ!?
千菜の足が僕の膝を蹴った。
「ぃてっ」
しぺんっ!
続いて左足が跳ね上がって竿に直撃する。
「んい!?」
僕は堪らず千菜に馬乗りになった。下着姿の女の子に馬乗りになって僕は勃起させたおちんちんを柔らかでキレイなお腹の上に載せた。
これで千菜は動けない。話を聞いてくれるはずだ。
「誤解なんだよ。あれは… あれはね…」
何のイイワケも思いつかなかった。
考えてみればセーラー服を抱きしめて、スカートをおちんちんに巻きつけてオナニーをしている奴なんかに正当な理由があるはずもない。
千菜は怯えるばかりだ。
「千菜~。ゴミ捨て終わった~? 帰ろ~」
はっ、拙い。誰か来たよ。
みここの声っぽいな。
「いいかい? このことは僕と君だけの秘密だっ いやらしいことしてたんじゃないからね! 僕のことバラしたらこのブルマでいやらしいことしちゃうからね!」
「ひぃぃ」
千菜は人質に盗られたブルマに目をやる。それだけは嫌だという顔だ。
「わかった?」
「ぅん」
こくんと頷く。
「今から手を離すけどいやらしいことはしないから。逃がしてあげるから」
「はぃ…」
腕から力が抜けていく。手を離してやると千菜は両手で涙を拭っていた。
人を疑わない良い娘だな。
さてと、逃げるなら透明になって逃げるほうがいいよね…。
僕は学生服の上を脱いで裸になった。
勃起したおちんちんを晒した上に全裸だ。
「~っ!?」
千菜は再び恐怖に引き攣る。
暴れ始めた。
何でだよっ。
何もしないって言ったじゃんっ。
ゲシッ
ゲシッ
猫パンチがアゴに入る。
お腹や胸を攻撃してくる。
「千菜~?」
やばいよっ。みここが近づいてくる。
逃げなきゃ。
がしっ
千菜の暴れる手が僕の髪を掴んだ。
べりりっと剥がされる。
「ひぃいやあんっ!?」
千菜は聞いたことのない大声で叫んだ。
僕のスキンヘッドがよっぽど怖かったのかな。千菜の手に握られたヅラを取り戻すのは時間がかかりそうだ。
仕方ない、カツラは放棄だ。
今にも みここが現れそうでモタモタしていられない。
僕は立ち上がって千菜を跨いで逃げ出した。もちろん自分の制服もブルマも持っていくよ。遺留品はカツラだけで充分だ。
ザクッ
「いって!?」
また猫パンチか? 背中を打たれたよ。
「誰か居るの? 千菜?」
ガサッ
みここが顔を出す。
「え? 何? どうしたのっ!? 千菜っ」
みここが慌てている。
僕は間一髪、木の影に隠れていた。すごすごと黒いゴミ袋のところまで戻って、自分の制服と靴や靴下も入れた。
口を縛って… 早く脱出するんだ。
「誰っ!? 千菜にこんなことしたのは!」
しかし、みここは千菜を介抱せずに僕を追ってきたようだ。ゴミ袋を担いで逃げたらバレるな。僕は透明化して、ゴミ袋は諦めた。塀をよじ登って校外に出る。
「変ねぇ。誰も居ない? あらっ 何かしら~? このゴミ袋?」
くっそう…、みここの奴めっ。
でも危なかった。
脱出成功…。
結局、手に入れたのはこれだけか…。
僕は千菜のブルマを片手に全裸のまま町をダッシュで駆け抜けるのだった。