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「初恋のあの娘の前で」長編執筆中 抜粋禄(3)

「ちょっとやだ。社会の窓全開じゃん」

 早希がトイレから帰ってきた俺の失態にいち早く気づいた。言われてからアタフタと背を向けてチャックを上げようとする。だが振り向いたそこには南のでかい身体が壁のように立ちはだかっている。


「なんだ? 露出狂かよ?」

 女子プロレスラー並の迫力がある顔で俺を蔑み、「プッ」と何か悪戯を思いついたような口元の緩みを見せた。

「部員よりも早くトイレ休憩とはいい度胸だな? マネの癖に」


 俺は右向け右をしてスゴスゴとその場を離れた。だが肩を掴まれる。

「待ちな。みんなジャージに着替えてるのにマネージャーが制服のままっておかしくないか? お前ここで着替えろよ」

「ちょ、やめてくれっ」

 南は嫌がる俺を羽交い締めにしてしまう。肩を上げられて、腕の自由が利かない。ジタバタと暴れるが南の腕力には敵わなかった。


「手伝ってあげようか?」

 早希が近づいてきて、呼応するように他の部員も俺を囲む。またいじめちゃおっかというノリが伝播したようだ。


「いいって! 一人でやれるっ」

「サボった罰だ。みんなズボン脱がしてあげてな」

 早希の号令で演劇部員が動いた。手慣れたものだ。膝を抱えられ、足首を持ち上げられて両手両足の自由を奪ってからベルトをカチャカチャと外し始めた。

「ちょっ… こんなとこで着替えなんて」

「男子更衣室なんてないの。仕方ないじゃん」

「でもっ」

 抗議している間にシャツのボタンとズボンのボタンが外される。ズボンのチャックは開いたままなので、そのまま下ろされてしまう。みんなの前に真っ白ブリーフが露出する。

「あ、黄色い染み付いてるっ」

「うゎ~… やだーっ」

 女子部員たちが騒ぎ出した。出来たての染みを見られて俺はカァと顔が熱くなる。

「やめろっ。見るなよッ クソッ」

 暴れても南に抑え込まれてしまうとそれだけで何もできない。


「誰かこいつのジャージ持ってきてあげな。それと替えのパンツも」

「はァ!?」

「そんなばっちぃパンツ穿いてたら病気になるだろっ」

 早希は加虐の笑みを浮かべて後輩たちに「脱がしちゃえ」と目で合図を送る。


「あぁっ… やめ…」

 ズボンを脱がされるのと同時進行でパンツも下ろされていく。ぷらぁぁんと縮小しきったおちんちんが外の空気に触れた。

 俺は身体を暴れさせて脱出を試みるが無駄だ。おちんちんを固定するものがなくなって、皮の被った短い肉棒が無様に振り乱れるだけ。

「ぷぷっ」

「クスクス」

 いつもは「小さいですね」だの「毛が生えてないんだ」だのと罵るが、今はあくまで着替えを手伝っているだけだ。性器が丸出しになったのに嘲笑っているだけで誰も感想を言わなかった。


 何も言われないのも惨めなものだ。いつもみたいにいろいろ罵られたほうがなんぼかマシ…。羞恥で俺の顔が真っ赤になって湯気が立ち上る俺。ズボンとパンツが足首から抜けてすっぽ抜かれた。そしてなぜかガバっと両足を広げられ、おちんちんがみんなによく見えるように配慮されて…。ジャージ姿の女子たちの前で俺だけ下半身を露出した状態になる。


「くそぅ…」

「まだ? まだだって。ジャージ持って来るまでその恰好で待機してよっか」

 確信犯の癖に早希は意地悪く俺を見下ろす。


「着替え来るまで汚いちんぽこ拭いてやるか。誰かウェットティッシュ」

 早希は進み出て、両足を開いた俺の股間の前に立つ。

「いいって! やめろよ! こんなとこでっ」


「生意気なこと言ってないでいい加減ちゃんとやってくれないと困るんだけど?」

「そうだぞ。染み付けたまんまだしチャック全開とかっ。不潔な変態だな」

 早希と南が嘲笑った。

 ウェットティッシュで肉棒の先っちょを包み込むようにして摘んできた。

「ぅ…」

 むく…

 むくく…

 むくむく……


 早希の指の力が亀頭を押し潰すように強めだったため、俺は身体をビクンッとさせてしまった。勃起が始まる。

「やだ… 大っきくなってく… ヒソヒソ」

「拭いてあげてるだけなのに…? ヒソヒソ」

 善意の行為なのにそれで感じちゃってるのはおかしいと女子たちが俺に聞こえるよう耳打ちし合った。

「こんなので勃起しちゃうんだ… ぅゎぁ ヒソヒソ」

「やっぱり変態なんだぁ… ヒソヒソ」


 早希が手を離しておちんちんを公開する。勃起しきったおちんちんがみんなの前で丸見えになった。それでも皮が剥けていなかったので早希はバナナの皮を剥くように下ろしてくる。真っピンクの恥ずかしい亀頭が露出してしまう。


「ぅぅっ くそっ…」

 ぷらぁぁんと女子たちの前でみっともなく揺れ動く肉棒。

 早希はウェットティッシュを右手と左手に2枚持って、左手で根本を握ってきた。直接は触れないようにしたいらしい。肉棒が固定され、寝ていた状態から真上を向かされてしまう。露出したピンクの亀頭を右手のウェットティッシュでちょんちょんちょん、ちょんちょんちょんと小突くように拭いてくる。

「ぅぅっ」

 思わず声が漏れてしまった。

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