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Fantia活動日誌 21.2.20

 もうバレンタインデーもとっくに過ぎてました。

 何も成し遂げていないと思うとなんだか自己嫌悪です。ちょっとずつ確実に仕事できているはずなんですけどね。
 いやもう毎回こんなこと書いてる…。これも自己嫌悪です。
 もろもろの単行本編集やホームページ編集とかは忙しすぎて中断せざるを得ない状況でして、仕事の体制を整えないといけないのですが、体制を整えてもすぐに仕事増えたりスタッフが抜けたりで、こういうのってなかなかうまく行かないもんです。
 いろいろ考えて作業現場の仕事は引退する方向で考えようと思います。小説に専念するためにも。一旦、年収がガクンと落ちることになるのですが、ファンティアのほうで多くの人に支えられていますし、サークル活動のほうも再始動してきたことですし。
 リアルCFNM活動もやっていきたいし。
 というわけでファンティア本日公開分 試し読みを掲載しておきます。
 お泊り会で(7)試し読み

 やられたと思った。

「穂、なにしているの? 早くメグミちゃんを脱衣所に連れて行きな」

 此乃美(このみ)のせいでオレンジジュースをたった一口分零しただけだが、母・晶子(まさこ)はスカートを脱ぐように命じたのだ。

 此乃美は「あ~あ大変」とクスクス笑うだけで、どうすればいいか指示をくれそうにない。恵(めぐむ)自らで考えてこの危機を脱しろと言うつもりのようだ。

「うぇえ…」

 穂(みのり)はいかにも面倒くさいという声を上げた。会ったばかりの友だちでもなんでもない子に優しさなど必要ないという見識らしい。

 晶子に濡れた布巾をもらってスカートを拭く。だがシミになりそうだ。

「早くしな」

 穂は母に促され渋々立ち上がる。露骨に嫌がっている。

「…こっち」

「…はい。すいません」

 思わず謝ってしまった。

 恵は妹に案内されて風呂場へと歩いていく。なんだか妙な感じだ。

 兄としてこの場に居たらこのような厚遇はない。メグミの姿だからこそ、母も妹もしっかりと客人として扱ってくれるのだ。

「ここで脱いでそこのカゴに入れといて」

「うん」

 勝手知ったる風呂場だ。

「あ、あの…」

 穂はぼーっと入口に立っていた。じっと見られたままでは脱ぎにくい。

「着替えとか… あったりします?」

「はぁ…」

 コイツは案内しろと言われただけで、その後どうしろと指示はされていない。典型的な指示待ち人間なのだ。

「あー… 着替えね」

 本当に面倒を持ち込みやがってというのが態度に現れすぎだろう。てくてくと去っていった。


【本編に続く…


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