「おちんちんの棒のところってこんな洗い方でいいのかなぁ」
すこすこすこすこ… すこここ…
指で輪っかをつくり扱いてくる結。赤ちゃんを授かろうとしているかのように硬い肉棒が擦りあげられた。俺は御神体じゃないぞ…。だが今までに感じたことのない快楽にされるがままだ。
「結ちゃん上手ねえ」
「結、カリの部分も洗ってやれ。その余った皮を剥いてな!」
「え? こう… かな?」
剥きぃと皮が下ろされる。有り余る皮で覆い隠されていた亀頭が丸見えだ。アナルと同じくらい男子にとって恥ずかしい部位。それを結は鷲掴みにした。
むぎゅっ
「んふぃひぃっ!??」
5本の指をフルに使って捏ね繰り回す。指を立て、指の腹でカリの部分が磨き上げられる。くちょくちょくちょと音を立てて、揉み洗い、捻り洗い、擦り洗いされてしまう。汚れが削ぎ取られていく。こんな快感は初めてだ。おちんちんをこんなにイジるなんて、俺はしたことがなかった。強烈な背徳感を味わう。どうなってしまうのか怖い…。
「ほらやっぱ臭ぇぞ。童貞だもんな。カリに溜まってんだよ!」
愛琉は横から抱きつくようにして腕に胸を押し当ててきて、俺の乳首をスポンジで擦り上げた。背後からは乳を背中に押し当ててくる美由紀。見下ろせば結のペチャパイだ。俺は乳に包囲されている…。
「結ちゃん。そこは重点的に洗ってあげないとダメなのよ~」
柔らかい美由紀の乳。むにゅと乳房を押し当てられると乳首の硬さを感じる。ビクンッと陰茎が跳ね上がった。おちんちんがパンパンだ。俺はどうなっちゃうんだろう… と「童貞」「シャセイ」の言葉の意味も解らず少女たちに身を任せた。歳下の女子たちに玩具のごとく弄ばれる俺。
「あっ ぃやんっ」
結は姿勢を変えようとして前につんのめった。鷲掴みにした肉棒がむにゅっと突き抜ける。人差し指と中指の間を亀頭が突破したのだ。固く綴じられていた一筋の割れ目が押し広げられていく。人差し指と中指の間を肉棒がにゅるると滑るように這入っていった。それはまるで狭くて入らなかった小さな裂け目を押し広げて無理やりねじ込むような快感があった。
「へぶぅ!!?」
天国が見える。
膜を破ったような感覚だ。抑圧からの解放…。
結の左手で握っていた金玉も圧迫される。つんのめったときに思わず力が入ってしまったのだろう。キュッと絞められて金玉が痛みを伴い絞め上げられたのだった。
どっ
「あ、いやっ!?」
どぴゅっ
つんのめって顔を近づけていた結は白濁とした液体を顔面で受け止めてしまった。ぴちゃと頬の下に直撃する。続けてどぴゅっどぴゅぴゅっと二撃三撃、撃ち込まれる。額に、鼻の頭に白い精子が付着していった。
「やだっ なにっ??」
ぴゅっ
ぴゅっ
「わっ。コイツ射精してるぞっ」
「あらあら。精通させちゃったのね」
美由紀は落ち着いたものだった。愛琉は驚きつつ、はしゃいでいる。
「…ん…」
俺は口を開けてよだれを垂らし、自分の身体に何が起きているかを知るすべもないまま震えるしかなかった。
「こんな小さい癖にイケるんだな」
勉強になったと愛琉はほくそ笑む。
「今日がこの子にとっての《男の子の日》になったわねぇ。お赤飯炊かなきゃ」
どういう意味か知らないが美由紀はフフッと微笑む。
「ぇっ!? えぇ!? どうしよっ?? なにコレぇッ??」
結はアセアセと戸惑うばかり。だがしっかりと金玉を握ったまま人差し指と中指で俺の肉棒を強くキツく挟む込んだ。どぴゅっと残滓が絞り出された。
*
「この子の服どうする?」
「ガキなんだから丸出しでも別にいいだろ」
結(ゆい)と愛流(える)は廊下を歩いていた。旅館の廊下のようだ。古めかしい時代を感じる木造の旅館だ。
「うぅ…」
俺はその会話を聞きながら目を覚ます。広い背中が目の前にあった。誰かにおんぶしてもらっている。この丸みを帯びた背中は美由紀か。俺は風呂で身体を洗われていつの間にか気を失っていた。何が起きたのだろうか?
結たちは俺を子ども会の役員に返すために旅館を出る。俺は小さなタオルを腰に巻いただけの恰好だった。再び夜の森の中へ戻っていく。
「きゃー!」
遠くから悲鳴が響いてきた。俺はビクッと身体を縮ませる。
「あたしたちも早く肝試し戻らないと先生に怒られるね」
結たちは落ち着いたものだ。
「紛れ込んできた子を送り届けてたって言えば許してもらえるわよぉ」
「でも勝手な行動したって言ってどうせ怒るぜ」
美由紀だけ呑気なことを言っていた。少女たちは幽霊役のメイクと恰好のまま俺を子ども会に送り届けるべく夜の森を進む。
懐中電灯の光しかない鬱蒼とした森に「うふ」と子どもの声が響く。
「なに? 今の」
結が辺りを見回して後ろを振り向くと「ひぇっ」と驚く。
「まぶしいよう」
「なんだ?」
「あら… どこの子かしら?」
愛流と美由紀も振り向く。
懐中電灯を向ける。そこに居たのは迷子の少女、希空(のあ)だった。
「またガキだぜ」
「太牙くんのお友達かな?」
結は懐中電灯の光をずらして希空に近づいた。真っ白な肌に真っ白なワンピース姿の希空は笑顔になってぴょんと跳ねた。
「お兄ちゃんだっ」
「やっぱ知り合いか」
愛流は頬を引っ張って顔を上げさせる。
「いててっ」
「なんだ。起きてるなら自分で歩けよ。太牙、お前の友だちだろアレ?」
「いや、まあ… 俺はただあいつが迷子だって言ってたから家に送ってやろうとしてただけ…」
「迷子?」
美由紀がクスッと笑う。
「そういう太牙くんも迷子よね? うふふ。いっそ二人とも送ってあげようかぁ?」
「きっと肝試ししてたときのペアの子なんじゃない?」
「よし、まとめて送るか。お前、名前は?」
「希空だよ」
希空は自分の家に送って欲しいんじゃないのか? 端的に名前だけ答えて俺たちに付いてくる。いいのか? 方向が違うような気がするんだが。
希空を加えて俺たち一行が進んでいくと、森がどんどん深く、霧が濃くなっていく。道なき道でみんなまとめて迷子になったようだ。
「どこかしら? ここ」
「ここ希空のお家なの」
家だって?
朽ちた鳥居に草だらけの本殿。そこにあるのは人けのない神社跡が佇んでいるだけだった。