俺は男として扱われない。
彼女たちにとってはディルドでしかないのだ。
「まだ触ってもないのにビンビンじゃん。パブロフの犬みたいっ」
演劇部の女子たちは練習後の疲れを見せることなく練習着を脱ぎ始めた。俺はあらかじめジャージを脱ぐよう命令されている。ブリーフ一枚になって気をつけの姿勢で待つ俺。
これから始まるのは一方的な搾取であり、女子たちのストレス解消の一環で、そこに俺の意思や感情が介在することはない。
「期待しすぎなんじゃないの?」
美里が呆れた様子で勃起したおちんちんを指でぱちんっと弾いた。
「はぁはぁ…、ゥッ」
「今日もカラッカラになるまでみんなの相手してもらうからね」
美里の言葉を合図に後輩の女子部員たちが俺の自由を奪っていく。手慣れたものだ。長椅子にバスタオルが敷かれて寝かされる。ブリーフがしゅぽーんと脱がされ、勃起おちんちんがばいぃんと飛び出した。
タオルで猿ぐつわと目隠しされ、両手は長椅子の足に拘束。俺は両足を高く上げられて大股開きになる。この一連の流れはストレス解消マシーンの設置をする業者のような淡々とした作業でしかなくなっていた。
「何もしてないのにもうこんなガマン汁垂らしてるんだ? うふふっ」
「みんなゴム用意した? 使いまわしちゃ駄目だよ」
「大丈夫でーす」
激しい稽古を終えた後だと言うのに一年生の女子たちは俺に群がった。ライオンの子たちが親に与えられた餌を一斉に貪るかのような勢いだった。
「ローション塗ってと」
俺は何も見えない。されるがままだ。さっそく誰かの腰が落ちてきた。ずぷずぷとおちんちんに嵌められる。快感と屈辱が全身に走った。
「ふんふんっ」
「ぅぅうっ」
女子たちのオナニーマシーンと化した俺は彼女たちが満足するまで嵌められるのだ。
パンパンパンッ
パンパンパンッ
本来 腰を動かすべきオスは大地に固定され、両足を天高く上げられている。
「男子ムカつくっ おらっ おらっ」
クラスで何があったか知らないが、俺は腰を突かれてストレス解消のための捌け口なのだ。男子の方が偉そうにしている社会構造の中で、彼女たちは彼女たちなりに感じているものがある。カラオケやゲームで発散するのと同じように俺をディルドにして遊ぶことでスッキリしたいのだ。つまり目的は『男』という物を陵辱すること。男子を一方的に犯すことで溜飲を下げているのだ。
パンパンパンッ
パンパンパンッ
「ふふっ 男の癖に女の子に組み敷かれちゃって無抵抗なんだ? 先輩、逃げてもいいんですよ?」
「嫌がってるのを無理やりって自分が男になったみたいで気分いいわー」
がははっと豪傑に笑いながら俺を犯す後輩女子。我慢していたが目隠ししたタオルの下で涙がこぼれた。
何度 味わっても男としてのプライドを奪われた性行為は屈辱以外の何物でもない。
「ハァぁ気持ちいいっ」
一方的に自分の快楽を満たすだけの女子たち。腰を振り落とされて肉棒を陵辱される俺。
「先輩のおちんちん硬ぁい。短小包茎なのに硬さだけはいいね」
「なんかもう逝きそうになってるー。先輩ガマンしてくださいよ~」
「全員終わるまで保たないんだ? 情けないんだー」
「乳首触ってみて、みんな。乳首も硬いよ」
「ほんとだ。勃起してるみたーい」
パンパンパンッ
パンパンパンッ
「あ、もしもしー」
美里の声が遠くに聞こえた。電話を持って準備室を出ていったようだ。声が遠ざかる。美里に頼まれ美里のためにこんな屈辱を受け入れているのに、自分は彼氏と電話かよ。俺が頑張っている姿をほっぽり出して、彼氏との電話のほうが優先度高いのか…。
美里に見てもらえないのなら、俺は誰のためにこの痴態を演じているというのだろう?
ドピュッ
俺は敢えなく一回目の射精を迎えていた。