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夕暮れの逆襲(7)

 史奈は拓の両足を持ち上げる。
「挿入れるよ?」
 その予告通りお尻の穴に異物の感触があった。それは徐々に穴を押し広げていく。硬い。拓は反射的にアナルを閉めた。黒い男性器が押し戻される。
「んんんーっ」
「入らないな…」
「あんた力抜きなさいよ。史ちゃん、もっと無理やりやっちゃっていいからね?」
「うん」
 希美にそんなことを決める権利はない筈。拓は抗議しようにも猿ぐつわをされて言葉が出てこない。
「んんんんんー」
 希美に指示されるまま史奈は腰を突き出していく。拓の本当に最期の抵抗を押し退けて黒い男性器を挿入した。
「んんんんんんんんんー!?」
 叫んだ。誰にも届かない叫びだ。拓は首を左右に振ってやめさせるように希美に懇願する。希美はただ拓の表情を観察するだけだった。そんなジェスチャーは希美に伝わらない。
「すごい…。私、なんか男の子犯しているみたい…」
 史奈は呟いた。
「もっと激しくやっちゃいなよ。腰動かして。やられたことは倍にして返しちゃえっ」
「うん」
 腰を突き出して拓のお尻の穴に黒い男性器を埋めていく。拓の足の裏が天を向いた。股を開いて挿入を許してしまっている…。女子に押さえつけられて犯されているという現実が脳裏に焼き付いた。やがて出し入れが始まる。黒い男性器は拓のお尻の穴の中を縦横無尽に動きまわり始めた。
「んんーんんんんー!」
 足をばたつかせる。口元からよだれが垂れてきた。拓は涙を流している。それは止めどなく溢れてくる。男性が女性に犯されるなんてことがあっていいのだろうか? 拓は受け入れがたい現実に直面して正気を失いつつある。そんな拓の気持ちなどお構いなしに史奈の腰が動いていた。
「ふ~ん、いい表情するじゃん」
「んんー!」
 史奈の腰の動きがだんだんとリズミカルになってきた。やがてパンパンパンパンと彼女のスカートと拓のお尻がぶつかり合う音が聞こえてくる。
「希美…、あの… おちんちんの先からなんか… お汁が垂れてるんだけど…」
「えっ! マジでー?」
 希美は振り向いて確かめる。
「わっ… ホントだー。やだ、信じられない。感じてるの? ひょっとして…」
 彼女はいかにもドン引きだと言わんばかりだ。彼女は拓に侮蔑の目を向けた。
「勃起したり我慢汁出したり… 最低… 史ちゃん、もうめちゃめちゃに犯してやって!」
「えっ? でも…」
 戸惑いながらも希美の言葉通り史奈は腰の動きを早めた。息が荒くなる。拓のくぐもった悲鳴も止むことなく響き渡る。
 膝に絡まっているブリーフがビリッビリリリッと破けていく。やがてカッターで切れ目を入れた真ん中の部分から真っ二つに裂かれてしまった。それはグラインドの激しさを物語る。ブリーフが破られたことで両足がもっと開かれて挿入がスムーズになった。
 史奈の目は真剣だった。恍惚とした表情で腰を一心不乱に動かし続ける。復讐…と言うよりは、おもちゃに夢中になっている少女の表情だった。汗が滴って激しさがどんどんとエスカレートしていく。拓のお尻の穴から血が出ていることにも気づいていなかった。
 拓は自分が女の子のような格好で挿入されているという現実に打ちひしがれるだけだ。

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