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レッスンの後で(10)

「ミライちゃんっ やめっ やめっ… やめてへっ!」
 足を閉じようとする健次郎。
 ミライはロデオボーイでもするかのようにバランスをとって、健次郎の腹に座って彼の両足首を掴んでいた。
 ブリーフは既に脱がされて、おちんちんは露出し、勃起している。
 ミライはそれを、にやにやと見下ろしていた。
「もうこんなにおっきしちゃって、お兄ちゃんいやらしぃっ」
「え? え…?」
 眞美がその光景を驚きに満ちた目で見つめている。愛しの彼女の前で痴態を演じてしまっていた。
 足掻いて、足掻いて健次郎はやっとミライの手を振りきる。しょせん、子どもの拘束だ。男子が本気で暴れれば、女子に負けるわけがない。
「あぁっ」
 しかしミライは攻撃の手を休めない。
 彼の股の隙間に小さな手を滑り込ませて、こじ開けようとする。
「ふふっ」
 背後のダイニングで良香が不敵な笑みを浮かべていた。健次郎は自分のモノだと言わんばかり。ミライにできることなんて高が知れてると思っているのだ。
「まだまだこれからだもんねっ」
 ミライは勃起したおちんちんの先っちょを無遠慮にぎゅっと握り込んだ。無邪気に笑って、戯れているようだ。
「ふぎゃんっっ!?」
 健次郎は痛みを覚えて暴れる。ミライはしっかりと健次郎の胴に足を巻きつかせて、しっかりホールドしていた。
 ぎゅぎゅっと先っちょ部分を手のひらで揉みしだいて、空いていた左手も金玉をむぎゅっと握り込む。
「ぅぎいい!? ミライちゃんっ そこはダメッ!!」
「お兄ちゃん、せっけんの匂いがするっ さっきお風呂でおちんちん洗ってきたの?」
 片手で器用に、包皮を無理やり剥いてやると、きれいなピンクに光り輝く亀頭が現れた。
「ちょ… ちょっと? これは… 何ですか!? お姉さま!?」
 眞美は忘れていた呼吸を思い出したかのように突然の事態に抗議した。
「なぁに? 何か問題?」
「説得タイムのはずでしょ!? こんなこと許されるんですか!?」
「だから説得してるんじゃないの? さっきも言ったけど何しても自由なのよ? 私たちの中で誰が飼い主なのか、この子の身体に教えてやってるんでしょ?」
「っ!」
 眞美は口に手を当てて、言葉を失った。
 真っ当に『言葉』だけで説得しようと思っていたのは眞美だけだったのだ。良香もあの口振りでは15分間、健次郎を虐め抜くつもりのようだ。
「いやいっいひゃいよ!」
 健次郎が叫んでいた。
 おちんちんを扱かれている。ミライの小さな指が竿に絡みついて、上へ下へ、高速でピストンしている。無惨に剥かれた皮が引っ張られて痛そうである。
 ミライはときどき唾を垂らして亀頭に塗りたくって、くちゃっくちょっくちゅっと音を響かせる。
 それでも粗雑で激しく、力加減をしない。
「あはっ あははっ おちんちんビクってなった。気持ちいいんだ?」
 ミライは弾けるような笑顔で愉しんでいた。
 健次郎はミライを振り落とそうと身体を揺らしているが、寝技のスペシャリストのようにミライは絡みついて離れない。
 くちゅくちゅくちゅっ
 くちゅっくちゅっくちゅっ
 くちゅくちゅっくちゅくちゅくちゅっ
 だんだんと潤滑油が浸透して気持ちの良い滑りになってきた。
「ひぃ!」
 このままでは射精してしまう。
 健次郎は腰に力を入れた。
 歳下の女の子にブリーフを無理やり剥ぎ取られた挙句に、そのまま強引な手コキで逝かされるなんて、男として情けないではないか。
 最愛の眞美を前にして、精液が飛び散るところを披露するのは避けたい。
「このっ」
「やんっ」
 健次郎は横倒しになってミライを床に叩きつける。ミライを振り落とそうと回転する。四つん這いになってミライを逆さまに吊るす状態になった。重力でミライは落ちるはず。
「お兄ちゃん無駄だよ? あははっ もうこんなにガマン汁いっぱい出てきちゃってるねー」
 ショートパンツから伸びた足が健次郎の胴に密着して離れない。
 ミライは木にぶら下がるコアラのようにゆうゆうとしている。その愛くるしい表情とは裏腹に、可愛らしい手は怒張したおちんちんを激しく擦っていた。
 くちゅっくちゃっ
 くちゅっくちゃっ
 くちゅくちゅくちゅっ
 くちゃくちゃくちゃっ
 眞美は呆然と見守るしかなかった。健次郎の痴態を見るのは初めてではないが、ピアノレッスンという名目もなく、お風呂で背中を流してあげる口実もない。
 説得という名の淫らな調教にごくりと喉を鳴らすだけだ。
 自分も健次郎のおちんちんを擦らなければならないのだろうか? でなければ健次郎は良香かミライの言いなりだ。健次郎のことだから頭で考えずに、誰が一番 気持ちいいエサを与えてくれるかで選ぶのだろう。
 このままでは健次郎をピアノコンクールに出場させるなんて夢に終わってしまう。
 眞美は唇を結んで、決意を胸にする。

「ねえねえ? お兄ちゃんのご主人様は誰なの?」
 悪戯な瞳で、ミライは健次郎の顔を見る。
「そ、そんなこと… わかんねーよっ」
「悪いお姉さんにそそのかされてんだよっ」
「そんなこと…」
「あたしが教えたげるっ」
 ミライはおちんちんから手を離す。
 そして逆さまの姿勢のまま、ミライは両手を健次郎の腰に抱きつかせた。口を大きく開けて、パン食い競走でもするかのように、ぷらぷら揺れるおちんちんを追って、口に含んだ。
 ぱくっ
 じゅるるっ
 くちゅっ
「うあっ??」
 健次郎は突然、温かく湿った空間に陰茎がすっぽりと収まったので驚いてしまった。おちんちんの先に、小さな舌がちろちろと蠢動している。
「みひっ ミライちゃんっ そんなことしたらダメだよっ」
 健次郎は重力でミライを振り落とそうと思っていたがミライには通用しない。おちんちんがじゅるじゅると吸われる。乱暴で下手くそなフェラだから歯が当たって痛い。でも小さな口の締まり具合、ぬめった舌が走り回り、強烈な吸引力が気持ちよかった。
 じゅるっ
 じゅぽっ
 くちゅくちゅっ
 じゅるっ
 じゅぽっ
 ちゅぱっ
 じゅるっ
 じゅぽっ
 まずい… 健次郎は込み上げる衝動に我慢できなくなってくる。
「ミライちゃあん! 離れてっ」
 健次郎は力を振り絞って立ち上がる。ミライは木に逆さまのまま抱きついた状態になる。しかしどんな状況になろうともミライは離れなかった。
 健次郎はバランスを失ってよろよろと後ろに下がる。
「きゃっ」
 眞美にぶつかってそのまま一緒にソファに倒れこんだ。
 眞美の腕が、健次郎の腰を受け止めるように抱いていた。服をちゃんと着たままの女の子二人に囲まれた裸の健次郎。
 ばふっと三人がソファに寝そべった。
 ちゅぱっ
 じゅるるっ
 じゅぽっ
 ミライは構わずフェラを続行していた。
 不安定な状態から一気に安定して、ミライは両手を健次郎の太ももへ置く。お尻をずいっと健次郎の顔に埋めて呼吸を塞ぐ。暴れなように抑えつけているかのようだ。
 ショートパンツのお尻が目の前に迫って、健次郎はその形の良いお尻を眺めていた。すらりと伸びた健康的な太もも。小さな子どもっぽい薄いお尻。女の子の股間が迫ってきて世界を覆ってしまった。
「むぐぉお」
 隣で添い寝してくれる眞美に申し訳が立たない。恋人の隣で浮気をするような行為だ。
 しかし無情にもおちんちんはビクッと跳ね上がる。
 どぴゅっ!
 ぴゅっっっ
 ぴゅっ ぴゅっ
 どぴゅっ
 ぴゅっぴゅ
 眞美が隣で射精するところを観察している。
 どぴゅっ
 どぴゅどぴゅ
 ぴゅうっ
 ぴゅ
 ぴゅう
 腰が動いて、何度もミライの口に押し当てていた。
 んっんっとミライは喉を鳴らして受け止めている。

「お兄ちゃんの飼い主様はだあれ?」
「み、みぃらいひゃん…」
 健次郎はそう答えるのだった。

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