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全裸キャンプで(12)

「いひゃやぁっ」

 僕は一方的に押し込まれて草むらに転がる。喧嘩の強い望月に敵うはずがなかったのだ。

 早川が走ってきた。凄い。小さなおっぱいなのに、あんなにぷるっぷるっと揺れるんだ。女子の全裸全力疾走を見ながら僕は幸せを感じた。男はこんなときでも欲情するみたいだ。遭難して望月にやられそうになっても、どんなときでも女子の裸さえあれば目がそちらに向いてしまう。

「大丈夫?」

 早川に助け起こされる僕。僕の目にはおっぱいしか映っていなかった。

 膝枕をしてもらって乳頭を見上げる形になる。

「…ぁ… あいつは…?」

「望月のやつ、坂を転がってったよ」

「え」

 急勾配になった斜面が僕の眼下に広がっていた。気づかなかったけど足を踏み外せば滑落してしまう危険な場所だったのだ。

「良かった。都築が無事で…」

 早川は潤んだ瞳で事もなげに言った。

 これは夢だろうか?

 思春期の恥ずかしいお乳もデリケートゾーンも隠さずに、すっぽんぽんの早川がすっぽんぽんの僕を抱き起こしてくれるなんて。雨に濡れた彼女は艷やかで美しかった。肌寒い空気のせいなのか乳首が勃起していて僕の乳首なんかより格段に大きい。やっぱり男の乳首とは造りがぜんぜん違うのだ。赤ちゃんにミルクを与えるために確実に成長しているんだな。女の子って偉大だ。

 それに比べて僕のおちんちんは子どもっぽくて恥ずかしい限りだ。今も女の子の裸に興奮して勃起するばかりで、情けなくぷらんぷらんと揺れているのだった。

 朝がやってきた。

 僕は鍾乳洞の奥で目を覚ます。

「むにゃん…」

 早川のぐずるような声が胸元から聞こえた。柔らかくて温かいものが僕に重なっているようだ。改めて目線を落とすと彼女の頭が見えた。ヨダレを垂らして気持ちよさそうに眠っているのだ。子どもっぽい表情で意外な一面を見た気がした。

 昨晩は冷えて命の危険があったので、僕らは身体を温め合うために抱き合って眠ったのだった。まだ気温は低いけど、雨は上がったようだ。陽の光が射し込んでいる。

「はっ」

 ぼやけていた頭がクリアになって昨日のことが思い起こされる。

 遭難したんだ。

 植村はここに戻ってこなかった。他の連中も僕らが出ていった後にどこかへ行ったみたいで姿はない。

 望月に襲われた後、僕と早川はまた歩き出した。早川は水着姿、僕は真っ裸だ。女子の前で男の僕だけが全裸なのだ。恥ずかしいことに、おちんちんを丸出しにして一緒に歩いたのだった。

「ん…」

 早川が目を覚ます。

「あ… おはよ」

 僕は声をかけた。

「ん… ん」

 早川は寝ぼけた様子で頬を僕の胸に押し付ける。彼女のお乳が僕のお腹の辺りに当たって気持ちいいな。温かくて幸せな朝だ。

「はっ イヤッ」

 思い出したように早川が跳ね起きる。当たり前か。昨日まで普通のクラスメイトだ。こんなエッチな状況を受け入れ続けるわけがない。

 早川は身を起こして僕を見下ろした。ヨダレがべちょりと口元についている。女の子の寝起きの顔は油断しきっていて可愛い。

「は… え…??」

 状況がまだ理解できないのか早川は辺りを見回し必死に頭を働かせようとしている。その間もずっと僕の上に跨っていて、まるでお馬さんに騎乗している女性みたいでいやらしい。

「あ…」

 そして早川は気づく。

 僕の股間と彼女の股間が重なっていることに。

 早川の柔らかく温かい股間で僕の朝勃ちしたおちんちんを挟み込んでいるのだ。ギンギンに硬くなった陰茎はピクピクと今にも暴発しそうだ。

「え?え?」

「あぅう…」

「なに…? これ…?」

 早川は動揺している。僕も動揺していた。

 僕のお腹の上に白い液体がべっちょりと撒き散らされていたのだ。それは男の子にとってとても恥ずかしい液体だ。おちんちんの先っちょから出たものに違いない。今の僕にはそれがどういうものかは解らないけど、お漏らしをするのと同じくらいに見られて恥ずかしいもののような気がした。

「夢精したの?」

「はえ?」

 早川にはそれが何か解るようだ。寝ぼけていても僕より性知識は豊富ということか。

 よく見ればおっぱいにも白い液体が付着していた。ということは抱き合って寝ている間におちんちんの先っちょから出てしまったわけか。何か失態を犯したみたいで僕は顔を真っ赤っ赤に染めていた。

「昨日あんなに出したくせに…」

 早川が僕の上から退いてそっぽを向く。

「いや… あのぅ… これはその違くて… 星がキレイだから… ロマンチックな気分で…」

「なにワケのわかんないこと言ってんの?」

「決していやらしい気持ちとかじゃ…」

「イイワケしなくていいって」

 早川はお尻を向けて少し歩いた。

「男子が夢精したり朝に大きくなったりは普通のことなんでしょ? 別に気にしてないし!」

 完全に目が覚めたのか早川はずんずんと歩いて外に出るようだ。もう出発するのか。確かに行動は早いほうがいい。荷物もないし顔を洗う場所もない。僕も置いていかれるのは嫌なので起き上がって後をついていく。

「待ってぇ早川…」

「ついてこないでっ トイレだから!」

「ご… ごめ… ん」

 僕は納得して気をつけをする。直立して早川が出ていくのを見送るのだった。

 今日はなんとしても下山しないとな…。そう言えばその前に歌方を捜さないといけないのか。面倒だな。望月のやつ、また襲ってこなきゃいいけど…。頂上に登った連中は無事かな? 紫村は結局どこに行ったんだ?

 僕もトイレしたい。朝勃ちも早く治まって欲しいな。

 程なくして悲鳴が聞こえる。

「澪ちゃん!」

 それは早川の声だ。僕は急いで外に出て彼女の姿を捜す。

「大丈夫!? 起きて!」

 僕は声の響くほうを目指して草むらに入り、木の枝を掻き分け早川の元に駆けつけた。全裸でフルに勃起したままだ。颯爽と到着したけどカッコ悪いのは認める。

「澪ちゃん!!」

 早川は歌方を揺すり起こそうとしていた。肩に手を置いている。生きているのか?

 僕は驚愕した。歌方は何も身に着けていなかったのだ。真っ裸だ。彼女のスクール水着はどこにもない。小さな胸はかすかに上下していた。

 生きてはいるようだな。

 この山で何が起こっているんだ? 遭難に紛れて良くないことが起こっている…。

 彼女たちを連れて山を降りなければ。

 僕は早期の下山を心に誓うのだった。


※「全裸キャンプで」は第一部ということにして、これで終わりです。

 続編はまったく違う展開になる予定です。

 男子と女子が入り乱れセックスバトル&サバイバルの予定。

 好きなんですよねデスゲームぽいの。


コメント

  1. 匿名 より:

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    更新お疲れ様です
    第二部も期待してます!

  2. Chuboo より:

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    ありがとうございます。
    第二部ではCFNM以外の18禁エピソードを盛り込みたいと思います。
    なるべく早く再開しますので、お待ちくださいませ。

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