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閉ざされた村で 第二話 少女たちのいじめ(2)

「ひぎい」
 両手を掴まれているために大事なおちんちんが丸出しだ。足でモジモジと隠そうと努力をしていた。しかし女子たちは誰も興味がないようで『消毒』の準備をしている。
「あなた、男の子でしょ? ちゃんと立ちなさいよっ」
 ぐずった子どものようにすぐにしゃがみ込もうとする玲央を無理やり立たせる。
「消毒の準備できましたっ」
「じゃあ、キレイキレイしないとね?」
 彩希は手を離して玲央を解放した。幼児を諭すように優しい笑顔を向けて玲央の泣きそうな顔を覗き込む。すっぽんぽんの玲央は一つ歳下の少女たちに子ども扱いされてショックを受けたのか、しゃがみ込んでおちんちんを隠したまま俯いてしまった。
 全身が紅潮して真っ赤だ。

 冷ましてやる意味でも女子たちの放水が始まる。
 プシャー!
「ぶはっ」
 玲央は顔面に水圧を受けた。情けない顔を上げさせられ、水の勢いにころんっと尻もちを付いてしまう。手を後ろに着いて、両足を開いて股間を丸見せにしてしまった。
 ホースはおちんちんに向けられる。
「さ。消毒よ」
 プッシャー!
 勢い良く放水がおちんちんに降り掛かった。玲央は「アー」と叫びながら水浸しになる。ジョジョボボと男性器に刺激を受けて不覚にも勃起を始めた。むくむくぅと天を衝く。10センチほどの大きさになる。だがまだ包茎だった。
 玲央は両手でおちんちんを守りながら背中を向けた。
「ひいっ」
 お尻にジャバババと当てられる。
 女子たちは毅然と消毒を見守った。これはイジメなどではない。生活指導班として正当な行為だ。昭和のプールの授業で子どもたちを消毒槽に入れるのと大差ない感覚なのだろう。
 彩希たちはむしろ母親のような感覚で悪い子を正しい道に導こうとしている。正義だと信じている。決して男のプライドを傷つけているなどとは夢にも思わない。

 玲央は水圧を避けようと立ち上がる。よろよろと逃げる玲央を追うホースの水。足を滑らせて恰好悪く転んだ。また大股開きに足を広げてしまい、股間に大量の水を浴びせられた。
「アァー!」
 水圧の刺激がますますおちんちんを硬くさせた。

「重点的に洗いましょう」
 彩希は放水ヤメの合図を出し、トイレの奥に避難する玲央の前まで歩み寄った。一個下の女子に怯える玲央。彩希は濡れるのを厭わずに玲央の後ろに回って担ぎ上げた。
「よいしょっ」
 太ももを支えられて幼児におしっこをさせるポーズだ。男性器が女子たちの前に剥き出しになって玲央はすぐさま両手を股間に充てた。
「ごめんんさいっ。今度からちゃんと手を洗いびゃすからっ」
「ほら! やっぱり洗ってなかったんじゃない!」
「ホント男の子ってその場しのぎの嘘吐きますよね! ガサツなんだからーっ」
 他の女子たちも寄ってきて玲央を取り囲む。

 放水で両手の上から消毒を再開した。
 もう
一人の女子に両手首を掴まれる。無理やり退けさせられた。勃起した陰茎がビヨヨンッとユニークな音を立てて女子たちの前で跳ね回った。
 ビチャビチャビチャと洗われる。
 水圧は優しくなったが、逆に冷たい水が気持ちがいい。ますます興奮させられビクンッと感じてしまった。
 手を大きく振るみたいに肉棒は揺れ動く。おちんちんを集中的に放水で洗った。逃げる肉棒。先っちょを洗ってやらなければならないのに、肉棒は水の勢いであっちこっちにブラブラと揺れる。放水を担当する女子は迷わず手を伸ばして玲央の根本をギュッと掴んだ。
 ブラブラ逃げ惑った肉棒を固定させて、先っちょを集中して洗浄していく。
「アアーっん!」
 誰にも握られたことがないのだろう。玲央は艶めかしい声を出してしまった。
「ついでだから中も洗ってあげようよ」
 女子たちは頷きあった。
 根本を掴んでいた手は先端に伸びていって、ほっかむりをした亀頭に触る。
「あっ ああっ いやっ ああー!」
「煩い子ねー」
「男なんだからガマンしなさいよ」
「洗ってあげてるんだから大人しくしていなさい」
 彩希はふんっと鼻息を吐く。

 剥き剥き…
「あがあっ!?」
 余った皮を剥き剥きと剥き下ろす。バナナの皮を剥くように、まるで無感動に、指で摘んで一気に剥いてしまった。未使用で真ピンクの亀頭が現れた。
 女子たちは手慣れたものでサッサと洗浄を済ませていく。看護師が仕事をするように患者に対してエロい気持ちなどないのだ。カリを重点的に指でこそぎ洗って水圧をかける。汚いカスが落ちていく。
 まるで犬の身体を洗うみたいに女子たちは手際よく洗った。

「アッ… アッ…」
「あら?」

「ゥッ」
 どぴゅっっ!
 ぴゅぴゅぴゅう!
 ぴゅっ
 ぴゅっ

 どぴゅぴゅっ
 ぴゅうっ

 玲央の恥ずかしい白い精子が、女子たちの目の前で盛大に飛び散った。

「あらあら」
 彩希たちの見下ろす中で玲央は射精してしまったようだ。男子の生理現象をちゃんと勉強して知っている優秀な女子たちなので慌てもしない。「こんな程度で射精?」「洗ってあげてるのに感じちゃうって変態じゃないの?」「汚〜い」などと罵ることもしない。
 プロフェッショナルなのだ。
「若い男の子なんだから仕方ないよ」
 彩希はきわめて真面目で仕事に徹しているだけだ。
 無能でグズで汚いバカ男子を真人間にするために導いてやっているだけ。管理しているだけ。それが生活指導の実態なのだ。

「ぁっ… ぁっ…」
 早い絶頂を迎え、びくんっびくんっと快楽を貪る恥ずかしい姿を披露してしまったアヘ顔の玲央。射精してしまったおちんちんも隅々までキレイに洗ってもらった。手を洗う用の洗剤を使って泡立てられる。陰茎が萎んでいって残滓が出なくなるまで撫で撫でされながら洗ってもらい、犬みたいにバスタオルで拭かれて、最終的にパンツも学生服も穿かせてもらった。

 けしからん!
 女ごときが強い立派な男性を管理するだなんて!
 牛田竜一は女性に対しても優しいフェミニストだと自己評価するが、同時に女性は女性らしくあるべきとも思う。行き過ぎた女性社会は狂っている。こうした男性差別ともとれるN市の実態を全国に曝け出してやろうと思う。竜一は信念を持って潜伏取材を続けることにした。

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