「ルールはかんたん。5本のストローの下に1本だけ赤い印がつけてあるから、それを引いた人が王様。王様は何を命令してもいいの。赤い印のついてないストローは番号が振ってあるから、『何番が何番の人に〇〇する』みたいに命令して」
「深夜だから大声を出すみたいな命令は駄目ですよ。他の人に迷惑がかかるのは駄目です」
此乃美(このみ)のルール説明におっとりと補足を加える茉央(まお)。この二人が主軸となってルールを考えているのだろうか。
「そうそう。基本的に何を命令してもいいけど、ウチら就寝したってことになってるから騒がしいのはやめてね。常識を大事にしようね。おっけ?」
「おっけー」
「私もやるのぉ?」
キララは問題ないようだ。だが面倒臭がりの穂(みのり)はもう眠たくて仕方ない。
「うふふふー、じゃ始めよっ」
王様ゲームが始まった。
此乃美がストローを混ぜて、みんなの前に差し出した。そして順不同で引いていく。此乃美は残ったストローを選ぶ。
「じゃ、自分の番号を確認して。いくよ〜」
全員が固唾をのむ。
「「「王様だーれだ」」」
「いえーぃ。私!」
これは偶然なのか必然なのか。初代王様は此乃美に決まった。
「なんか出来すぎてんな。お前が王様って」
「王様って言うより女王様ですね」
キララと茉央は感想を述べる。
「んじゃ、さっそく……」
どんな命令が下されるのか、全員が息を呑む。
「2番と4番が下着姿になって10秒抱き合いなさいっ」
びくりと全員に戦慄が走る。
「そ、そういう路線なのか…」
「え? 今頃気づいたー?」
キララはもっと穏やかな王様ゲームを想像していたらしい。
「なにそれっ。嫌だよ」
穂がストローを放り出す。番号は2番だ。始めの犠牲者は彼女らしい。
「『王様の命令はぜったい』なの。4番だーれ?」
「私ですぅ…」
恥ずかしそうに茉央が立ち上がった。ポッと頬を赤らめているがやる気は満々のようだ。
「なんだ、往生際悪いぞー」
「んー… もうっ」
キララの挑発に怒ったように穂も立ち上がった。目が冴えてしまった様子。
「ふぅ…」
恵(めぐむ)は難を逃れ、ホッとして力が抜けた。しかし逆にこれは当たって欲しかったという願望があるのかも知れない。おちんちんが少しだけ萎えてしまう。
【本編に続く…】
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