ファンティア「幼馴染と」4回目。幼馴染と思っていたけどC学生になってあまり遊ばなくなった女子の友だち。部活の様子を見ようと体育館に行ったら覗き魔と間違えられ大変なことに。
ショートにまとめて同じ世界観で違う話も考えております。
僕の小説は一人称で書くときと三人称で書くときと両方ありますが、どちらがみなさん好きですかね? 僕は一人称のほうが臨場感があって感情移入できるので、CFNM系などエロを書く時は適していると思うのです。
☆ファンティアの18時更新分の試し読みになります。
幼馴染と(4)
「本当に友だちの様子見に来ただけってんならその友だちってのを呼んできてもらうし。居なかったら覗き魔決定ってことでっ」
ショートカットの女子がなんだかウキウキとしながら近づいてくる。
瞬く間に女子たちに囲まれてしまった。彼女らは部活で体育館周りをランニングをしていたのか、四人共学校指定の水色ジャージ姿だ。
「覗き魔なら先生とか警察に突き出すことはせずに、ウチの学校に代々伝わる男子専用のお仕置きを受けてもらうからね!」
ポニーテールの女子がキュッと唇を結んで怒りを示していた。
「ははは、ふふふ、いやそんな…」
僕は突然の事態に頭がパニクって何も切り返せない。これはとても良くない流れだ。
「何笑ってるの? 立ちなさいよ!」
「気持ち悪いね」
「絶対覗いてただろ、あんた」
「リアルな変態って初めて会った…」
「うぐ… ぁちょっと…」
学生服の裾やベルトを掴まれて僕は連行されていく。奇しくも体育館の中へと入ることが叶ったのだった。と言っても先程の覗こうとしていた倉庫部屋の中だ。更衣室代わりに使われているとのことだが、今は無人である。
「はい、そこに正座」
「ぁぅ」
倉庫の中は薄暗くて色味があまりない10畳ほどの部屋だ。天井だけはとても高くて、跳び箱やマットなどが積まれておいてある。部活中だからバレーボールの入れてあるカゴやネットなんかは持ち出されて、多少は広く感じた。
「貴方 名前は? 何年何組?」
後に知ることになるのだが、ポニーテールの娘は由希美(ゆきみ)という名だ。小さい頃に柔道をやっていたらしい。四人の中のリーダー格でいかにも正義感が強そうだ。腕組みをしてキィッと僕を睨んでくる。
「ぅ… 僕は1年3組の…」
自分のしっかり所属と名前を名乗って怪しい人物ではないことを示す。
【本編に続く…】
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chubooは『痴女好亭 M男大福』という別名義で書いております。コミカル、ミステリ、ライトエロをメインコンセプトにしています。
毎週日曜昼の12時に更新予定。意図的に多重人格を使い分けるちょっと変わった女子高生が登場する「美少女遊戯」執筆中。