なんですか、最近の若いもんはプールの授業を男女別でやって欲しいと宣うようになったのですか? けしからんっ。
男子生徒からは絶対に出てこない発言だと思っていたら、やはり女子生徒からそのような声が上がって、続けてフェミニンな大人たちが動き、そしてニュースになったわけですね? 昔から男子なんかと一緒にプールの授業に出たくないという女子はいたと思いますが、そのような声を拾う大人はいなかったのですよ。女子の地位向上を目指して男性社会を討ち滅ぼそうという動きが加速してますね。
たった一つの解決法を教えましょう。水泳の授業中、男子はスク水なしの全裸! 付けていいのは水泳帽のみ。こうすれば男子たちは下を向き、隅っこで固まって女子を直視できません。女子は男子の目を気にすることなく、のびのびと授業に集中できることでしょう。
* 以下ファンティア投稿のご紹介です。
以前に書いたことがある「プール開きで」の続編というか前日譚です。
高慢ちきな主人公、ミツル。プール掃除に駆り出されて、同級生らと揉め始めました。女子を巻き込んで騒いで、好きな女子ヒヨコのジャージを脱がしてしまった。女子たちが男子に逆襲する物語です。
☆ファンティアの土曜18時更新分「プール掃除で(2)」試し読み
「うっへっへ。マジメにやらないと怒るでシカシ。だわよ〜」
「ひけけっ」
「むししっ」
三バカが走り回っていて、マリリンの監督下には絶対に入らないという意思を示していた。トンタはマリリンの真似をしているのか?
「きゃあっ」
そして今度はもう一人の女子、後藤雛子(ごとう ひなこ)にちょっかいを出しているようだ。
「ぴえぇんっ」
雛子はいつも気弱でとても華奢な女子だ。丸顔だけど棒きれみたいな体型だからこけしみたいなやつである。三バカが走り回って巻き起こす風だけでバランスを崩して尻餅をついてしまった。
「怒るでシカシ〜だわよ。うへへっ」
「来るな来るなっ」
「やべぇっ。こっちキター」
今度はチリチリ頭のトンタがバカ夏男(なつお)とバカ冬彦(ふゆひこ)を追い回して遊んでいるみたいだ。バカの仲間割れか。どうしてマリリンが怒るようなことをわざわざ続行しているのか。聞く耳もないのか。頭脳がハエなのか? そうか、ああして飛び回ってるからマジでハエかも知れない。いやハエに違いない。
「ちょっと男子っ。何しているのッ! もうっ真面目にやって!」
マリリンは俺に飛ばしていた視線(ガン)を切ってトンタたちに向けた。俺は触らぬ神に祟りなしと掃除をする真似だけして休む。その場を一歩も動かないことが効率的だし、真似をしてるだけでやってる感も出せるし。
俺はあいつらとは頭脳の作りが違うのだ。
「ちょっとミツルくん! 止めなさいよ。あいつらを!」
しかしマリリンはなぜか俺に三バカを鎮める役目を言い渡す。
【本編に続く…】
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