くすぐり攻撃というのは僕は一瞬たりとも耐えられない体質で、やられたら頭がおかしくなります。笑死するかも知れません。女子からやられたら勃起もするかも。射精死するかも知れません。

　くすぐり攻撃をされると変なふうに身体をネジネジ悶えさせておかしなことになってしまうのです。それで笑いが取れるならいいのですが、僕は根暗で変態で思想が気持ち悪い人間なので、やられ慣れしていないこともあって見るに堪えない醜態を晒すことになるんですね。

　加えて僕は恥ずかしがり屋なものですから、さらにタチが悪いのです。だから僕を見かけてもくすぐり攻撃は絶対にやらないで欲しい………。

　押すなよ押すなよというフリではありませんよ。

　今回は毎月２０日投稿の回です。

　旧作『一年戦争で』のセルフリメイクに作品、『女子VS男子』の１巻終盤に偵察で捕まった男子をお仕置きするシーンです。全裸にされないだけマシなパンツ１丁の恰好で女子たちからくすぐられて勃起しちゃいます。きもがられます。

　今回はもう１つ、ゲスト参加して頂いた絵師のフジ子さんに描いてもらった挿絵を会員向けに、本編に先立って公開します。女児用のプリキュ●パンツを穿かされて勃起しちゃったケンタ。女子に見つかって逃げ出したところを捕まって、恥ずかしい恰好をみんなに見られちゃうシーンです。

　次回の２０日は旧作のリメイクを考えております。

☆ファンティア毎月２０日２０時更新分「女子VS男子！５年２組大戦～ウチのクラスの男子って弱っちいから全員すっぽんぽんにしてやろうよ♡～　第１章　春」試し読み

＊バード
「なんだよココ…」
　体育倉庫のような引き戸が開けられると真っ暗な空間が広がっている。バードはどうしようもなく怯えた。それを悟られまいと声を張ったつもりだった。
「見たらわかるでしょう？ただの倉庫ですわ」
　ふんわりとした桃色ドレスに身を包んだピーチが振り返りつつ答えた。ドレスがルームウェアらしい。前を歩いて先導する彼女はいつにも増して冷静で淡々としている。

　ピーチの自宅だということは知っているが、マンションの下に地下施設があり、トレーニングマシーンやら大型のモニターやらが置いてある。確かに倉庫として使っているようだが、広さは教室２つ分くらいか。
「今しがた通ってきたトレーニングジムで使わないものをここに置いているのです」
「そ、そうかよ」
　そんなことを知りたいのではない。ダンボールがうず高く積まれ、照明も暗いようなこんな部屋に連れてきて何をしようというのか、それを聞きたいのだ。

「ふふふん、ここに男子を連れてきたのって初めてですよね。ピーチさん」
「そうですわね」
　背後を歩くベリーの質問にピーチが丁寧に答える。

「私たちも初めて」
「うん。こんなところがあったんだ」
　バードの両サイドにレモンと林檎が歩いている。彼女たちは捕虜が逃げられないようにするための衛兵だ。

「それじゃ、服を脱がせましょう。覗きにきたお仕置きです」
「ぅぅ、おれをここで死刑にするってのか！？」
　窓もない暗い部屋の隅に押し込められたバード。ヘマをして捕まったのがそもそも駄目なのだが、それにしてもこんなところで戦死させられるのか…？

「生かしておく価値がないのなら、捕虜さんの処置などどうなるのか、わたくしの知る所ではありません。ただ男子軍の有益な情報を提供してくださるのなら、もしかしたら生きて帰れると思いますわ」
「お、お、おれにイーグルたちを裏切れって？お前ら男の友情を舐めんなよッ」
　仲間を裏切るなど出来るわけもない。男子の友情は固いんだ。それを女子は解っていないのか！
　ピーチは後方に下がる。もう自分の役目は終わったとばかりにバードの言葉は無視した。彼女の後ろには黒服の女性が静かに付いてきていた。
　大人を味方に付けるなんて卑怯なやつらだ。バードは背の高い女性たちに怯む。

「ねえ無花果さん。脱がすの手伝って」
　ベリーが背後に呼びかけた。黒服たちと同じくらい後方から現れたのは無花果だ。彼女はなぜ指名されたのか解っていない。驚いていた。

【本編に続く…】

　会員向けに「檻 -ガールスカウトの実態-」の挿絵を先行公開しております。ブログでは上半身だけ先行公開しております。