CM

『学芸会の練習でボコボコにされたい』

「あははっ このノロマめ!」
 おちんちんが勃起していることは、絶対に内緒だ。
「ハァハァ… あっ」
 緑色の全身タイツに身を包んだ僕は亀のように縮こまっていた。タイツの下に身に着けているのは恥ずかしい真っ白ブリーフだけだ。タイツは色あせて、僕の素肌は透けてしまっている。貧相な身体もダサいパンツも丸見えだった。
 絵里花の足が振り下ろされる。
 ドス
「んぅ…!」
 背中に括り付けたダンボールの甲羅がなければ、もっと大ダメージを負っているだろう。少女の足は無慈悲にドスドスと何度も降り注いだ。
 村の子どもに扮した絵里花。短い着物の裾から伸びた重量感のある太ももが美味しそう。あのむちむちの足で蹴られているんだ…。
 ブリーフの前を突き破らんばかりにおちんちんは硬くなっていた。
「キモいんだよっ 変態っ」
「お前もオスならかかってこいや〜 うふふっ」
 綾乃と雪流も同様に村の活発そうな子どもを演じていた。
 愉しそうに亀をいじめる演技がとても上手だ。
 横から見ると僕は『oTL』みたいな格好だった。頭を抱えて背を丸め、まさに亀のようにガードするだけだ。
 3人の少女に取り囲まれ、僕は背中や脇腹をシコタマ蹴られている。汚い上履きが脇腹に突き刺さった。
「ぐっ…」
「おらおらぁっ」
 雪流の細い足がお尻を蹴ってきた。スパンッといい音が教室に響いた。練習風景を見守るクラスメイトや先生は止めやしない。お尻がジンジンと痛んだ。
「ひっくり返してやろうよっ」
 綾乃は愉しそうに言い出す。
「ひ!?」
 少女たちの手が僕の身体を無理やりひっくり返そうとしてきた。甲羅を引っ張られ、脇の下に手を入れられて、僕の太ももを掴まれ…。
 しかし僕は頑なに床に向き合った。
「もう何やってんだよ! ひっくり返らないと芝居が進まないでしょ!」
「亀のくせに! 力抜きなよっ」
 くすぐったくても我慢だ。勃起がバレるよりはマシだから。
 それにいくら3人がかりでも女の子たちの力でこの僕がひっくり返されるわけにはいかない。やれるものならヤッてみろ!
「それっ」
「あぁんっ」
 ごろんっと仰向けになった僕は、生まれたての赤ん坊のように手足を縮めるしかなかった。
「!?」
 やだ、こいつ勃ってない? と絵里花たちは顔を見合わせる。至近距離にいる彼女たちにはバレてしまったのだろうか。
「この亀! やーいやーい!ノロマめ!」
「クズ!クズ!」
「マジで気持ち悪いんですけど!」
 心なしか女の子たちの蹴りが強くなった気がする。ドスドス!ゲシゲシ!と嵐のような蹴りが降り注いだ。マジで殺されるかも知れないという恐怖に支配されていく。
 雪流に足首を掴まれて引っ張られる。立派にブリーフの前が大きなテントを張っていた。そこへ絵里花の足が落ちてくる。
「クソ亀!」
「あぎゃあん!」
 亀頭がお腹にめり込むくらい、上履きに押し潰される。グリグリと勃起おちんちんを汚い上履きで踏みつけられて痛い。捩じられて蹂躙されていった。
「この亀っ 頭叩いてやろっ」
 亀の頭をぱしんっと叩かれて教室から女子たちの失笑が聞こえてきた。亀の頭を叩くなんて酷いよ。
 顔が真っ赤になって涙が溢れ、鼻水が止まらなかった。情けない顔を晒しながら女の子たちに蹴られ続ける。
「やめなさーい」
 学級委員長の凛華が現れる。
 男装で、釣り竿と腰にビクを身に着けていた。
「わー ウラシマだー」
「にげろー」
 子どもたちは逃げていった。
「お、お礼に…」
 僕はすぐにパンパンに勃起していたおちんちんを隠すために四つん這いになる。
「…では… 竜宮城へ」
 僕は土下座するように凛華の足元にひれ伏していた。
「はぁはぁ…」
 凛華は澄ました顔で僕に跨った。背中にどすんっと少女の体重がかけられる。お、重い…。僕はぷるぷると震えながら、ず、ず、ず…、と前進していった。
「クスクス… ノロマね」
 綾乃の声が漏れ聞こえてきた。
 凛華は細い身体なのに、重すぎて進まないなんて思われたら恥ずかしい。
 いや、お馬さんのように歩けば勃起がバレてしまう。だから亀のように丸まったまま這いずるしかない。
 女子を背中に乗せて這いずるなんて、屈辱的でパンツの前を濡らしてしまうのだった。
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