・初恋のあの娘の前で

初恋のあの娘の前で(2)

部室は暗幕が張られていて薄暗い。俺は部屋の中央に転がされた。部屋の外周には机が積まれていて、演劇部の部員たちが何人か居た。1年が多く、2年も顔を知っている同級生が何人か混じっている。演劇部は女子ばかり...
・初恋のあの娘の前で

初恋のあの娘の前で(1)

「きゃぁ」  強い風が吹いて美里の制服のスカートがふわりと捲れ上がった。  次の授業は教室を移動しなければならない。その移動中の出来事だった。俺は偶然にも彼女の後ろを歩いていた。だから見てしまったのだ...
・スイミングスクールウォーズ

スイミングスクールウォーズ(2)

高井先生の命令でみんなの見本として、平泳ぎの足の動かし方なんかを教えるはめになってしまった。功が足を動かす度に股間が熱くなる。みんなに見られている。そう思うと恥ずかしくて顔が赤くなる。それだけではない...
・スイミングスクールウォーズ

スイミングスクールウォーズ(1)

功は身体が小さく弱い。非力だし、制服だってブカブカだが、そんな自分を克服しようと町の小さなスイミングスクールに通っていた。基礎体力作りに最適だと思ったのだ。3年続けてきて大分鍛えられてきたと思う。大人...
・妹の前で

妹の前で(2)

「やーい」 「てめー」  バスタオルを奪い返そうと俺は片手を伸ばす。だが腰が引けてしまって届かない。背が低いのに俺の手は届かない。寛子が掲げたバスタオルは勝名乗りを上げる御旗のようだ。  何だこの負け...
・妹の前で

妹の前で(1)

俺の着替えがない。  どこにもない。洗濯カゴはもちろん棚の中や後ろも探したけれど見つからない。バスタオルで身体を拭いて、拭いて、拭いていたが、そんなことをしていても出てくるはずもない。これは本格的にな...
・鉄棒遊戯

Killing Park 鉄棒遊戯(3)

「解った。謝らないのなら態度で示して」  六実は冷たく言い放つ。健一は態度と聞いて顔を上げた。この格好で何を示せというのか。六実は勝ち誇った表情をしている。長い黒髪が風に揺れて綺麗た。泣き腫らした顔を...
・鉄棒遊戯

Killing Park 鉄棒遊戯(2)

「情けない格好」 「もっと抵抗すればいいのに? わざとされるがままになってんの?」  両腕をロックする必要がなくなった稲葉と長田、二人は離れて口々に健一を罵り始めた。激情した健一は蹴りを放つ。だが蹴り...
・鉄棒遊戯

Killing Park 鉄棒遊戯(1)

これが罪の代償なのか? 健一は逃げ場を失ってしまった。こんなはずじゃなかった。一人のところを彼女たちに襲われたのだ。不意打ちを食らってリンチの制裁を受けた。健一は何とか残った力を振り絞って脱出し走った...
・見ててあげる

見ててあげる(3)

愛衣ちゃんは立ち上がって近くの椅子を引き寄せてきた。  それに足を組んで座った。  左手には僕のブリーフがさらし首のように僕に見せつけるように誇示されていた。  女の子にパンツを剥ぎ取られた気分…。 ...
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