「皮を剥いてみましょう」
市河がおちんちんんお先っちょの皮を剥き始める。バナナの皮を剥くように無造作に指で引っ張ったのだ。
「いぎっ!?」
「痛がってるよ?」
渓口がしっかりと根本を握って、肉棒が逃げられないよう固定していた。相変わらず力加減を知らないらしく、握りつぶされるかと思うくらいだ。
「たくさん皮が余ってのね…」
「いててっ ちょ、やん… やめてぇ」
「草凪、こういうの包茎って言うんでしょ? ちゃんと剥いておかないととダメらしいじゃん」
笹木が知ったような口をきく。
「女子も生理のときは痛いんだから、大人になりたかったらこれくらい我慢しなきゃ?」
市河はもっともらしいことを言って俺の初めてを奪っていった。
むき… むき…
「ぃぃい…」
「わぁピンク色ー」
「これが亀の頭…」
渓口と市河が先端を見つめながら呟いた。
「草凪ぃ、これちょっと臭うよー。ちゃんと洗ったー?」
笹木が振り向いて俺の顔を見下ろした。小ぶりなお尻が、とても大きく見える。四つん這いになった笹木が艶めかしい顔をして振り向きざまに罵ってくる姿はエロ神様だ。
「ああっ 何見てんのよっ エロっ」
さんざん、俺のおちんちんで遊んでる癖にお前のお尻を見たくらいで! 笹木は「このっ」と言いながら大胆にもお尻を下ろしてきた。俺の顔にどすっと重たい桃尻が落ちてくる。桃太郎の入っていた桃はこれくらい大きいのだろうか。よく解らないが温かくて柔らかい肉に押し潰されて幸せだった。
「お風呂に入りに行ったのにちゃんと洗えてないなんて、男子って不潔だわ」
メガネを光らせて市河が怒っていた。指でふにふにと触りながら、裏筋の皮の伸び具合やカリに残ったチンカスを調べているようだ。
「つんつーん。きゃははっ」
渓口は無邪気に、まるで鍋の具材をはしたなく指で突くがごとく、亀頭を指で突いてきた。根本はしっかりと握られて、おれはまるで喉輪でもされているみたいに逃げることができない。
「金玉っておもしろいね。へぇ… 右と左でこんなに違うんだ…」
中邑は執拗に金玉で遊び続けていた。コロコロと手のひらで転がして、皮を引っ張ったり、ニギニギと強度を研究している。
憧れの中邑にこんなことされて、泣いて良いのか喜んで良いのか解らなかった。
「あれ? 皮が萎んできた?」
中邑がニギニギと金玉マッサージをしてくれているときだった。強めに金玉が圧迫される。
「あんっ…」
笹木の「このっ」という声が何度もリフレインしていた。
時が動き出したのだ。
桃のようなお尻がムギュギュギュと俺の顔を押し潰していく。
息が吸えなくなって幸せを感じた瞬間、それは起こった。
どぴゅっっ!!!
渓口の手に固定された筒型肉棒花火から、真上に向かって見事な花火が打ち上がったのだった。
「「「「きゃ!!?」」」」
女子たちの驚きと軽蔑と批難の悲鳴が耳をつんざいた。
どぴゅぴゅ!
ぴゅう!
ぴゅっ
ぴゅっ
ビクビクッ
何度か渓口の手の中で弾けて、落ち着く。
「なに、今の?」
「お漏らししたのっ?」
中邑と渓口が突然のことにびっくりしていた。中邑なんか金玉をちょっと強めに握りしめたままだ。ちょっと痛い。
市河のメガネと、中邑の服に、白濁とした体液がへばりついていた。
「ま、まぁ… 男子だから、しょ… しょーがないわね」
口元が震えているが市河は冷静を装って男子というものを分析する。
「射精じゃんっ 精通したんだ? あんた、初めてだったんでしょ? おめでとーっ」
笹木がバランスボールにでも座っているみたいに俺の上でお尻を揺らしていた。
俺は何が起きたのか解っていなかった。
未だに勃起し続ける元気なおちんちんがぶらぶらと女子たちの衆目に晒されるだけだ。
「シャセイ? これが? へぇ… あ、汚れてるから拭いてあげなきゃ…」
中邑はティッシュを取り出して俺のピンクの先端を拭いてくれた。
「ワンッ ハッハッハッッッ」
「!?」
突然の鳴き声。駐車場の入り口にどす黒いシルエットが浮かんでいた。
「え、何?」
笹木が立ち上がる。
「さっきの犬だわ!」
市河が告げた。
「逃げなきゃっ」
中邑の合図で女子たちは全員立ち上がっていて、逃げる準備万端だ。俺は気だるく虚ろな状態ながらも、生命の危険を感じて女子たちに従う。
「ぐるる」
獰猛なオーラだった。邪悪な湯気のようなものが立ち上っている。
リードの持ち主がいないようだ。
ババアどこ行きやがった!?
「バウバウ!」
向かってきやがったよ!
俺は女子たちの後ろについて逃げ出す。
「きゃーっ 逃げてっ」
「バウバウ!」
悪魔のような犬が俺のお尻を射程圏内に収めた。
このままでは噛まれる。嫌だっ。全裸で犬にお尻を噛まれるなんて恥ずかしい事件で全国紙に載りたくない! 日本全国の女子に笑われる!
「うぉお!」
俺は神がかり的なスピードで女子たちを追い抜く。恥ずかしくも未だに勃起させたおちんちんをそのままにして、ぺっちぺっち振り回しながら女子たちの横を抜ける。
駐車場の中を回って、出口に向かった。そのまま外に飛び出る。
「バウッ」
犬は女子たちを無視して全裸の俺を追ってくる。
外の空気はひんやりしていた。
全裸でダッシュしながら町の人たちの視線を浴びた。純朴そうな地元の女子高生二人組が不思議そうな目で俺を見ていた。今さらそんな程度で俺が恥ずかしがると思うなよ!今日はやけに人通りが多いぜ!
犬の走る速度と同等のスピードで俺は町を走り抜ける。
全裸で知らない人たちの前をダッシュする俺。世界がキラキラと輝いて見えた夜だった。
「ワン!」
飛びかかってきた。
「ひえ!!」
間一髪。あともうひと踏み込みされていたら、確実にお尻を齧られるところだ。犬は着地した後、再び走り出す。
別館から見知った顔が出てきた。
柏城、山元、小島、横峰だ。
「草凪じゃんっ」
「全裸で走ってるわ!」
「いやっ なにアレ! 勃ってる!?」
「キモ!」
あいつらは俺らのグループの後に交代で風呂に入るグループだったはずだ。もう風呂は済ませて別館に戻っていたということか。
「あんたたち帰ってこないから、これから捜しに行くところだったのよ! もうっ 先生にバレない内に…」
柏城が偉そうに言い放った。犬が見えないのか!
「どけっ!」
別館に辿り着き、閉まる自動ドア。犬は玄関のガラス扉にがっこーんと頭をぶつける。
後ろから女子たちが走って追いかけてくる。
さらに後ろからドスのきいたオバサンの声が地震のように響いてきた。
「ロドリゲスチャーン!」
やっと現れた飼い主。犬は主人の声を聞いて、引き返していった。おれは股を大開きにしてガラス扉のほうを向いたままホッとする。
「ふう、助かったぜ」
ガラス扉の向こうには柏城のグループと笹木のグループ、総勢8名が俺の勃起おちんちんを見ていた。
いや、見ているのは俺の後ろか。
「何がかしら?」
助かったのも束の間、犬よりも恐ろしい声が背後で降り掛かかる。
「話を聞こうか? 草凪」
怒らせたら怖いと噂の飯田先生だった。
勃起したおちんちんがしゅんっ… と小さくなっていった。
コメント
SECRET: 0
PASS: ec6a6536ca304edf844d1d248a4f08dc
こんな奴先生からのクラス皆の前でのお尻丸出し百叩きでいいですよ。
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
> こんな奴先生からのクラス皆の前でのお尻丸出し百叩きでいいですよ。
みんなの前で、恥ずかしくて情けない恰好で屈辱的なお尻叩き。いいですよね〜。泣いちゃって恥ずかしい顔を女の子たちに見られちゃって一生立ち直れないですよね。
ラスト11話で入れてみようと思います。