ファンティアで月イチ(毎月25日)中編小説書いてます。
『お泊り会で』のパジャマパーティー篇になります。
『お泊り会で』のパジャマパーティー篇(3)
恵(めぐむ)はよく躾けられている。
一人だけ全裸にさせられて恥ずかしいのに、悔しくて仕方ないのに、着衣の女子に囲まれて男として情けない思いをしているのに、気を付けの姿勢を崩さず、恵はただ虚空を見つめる。
「うぷぷ。小さくてユニークなかたちのおちんちんだよね〜」
勉強机のイスに座って此乃美(このみ)は腹を抱えて震えていた。夜中なので大声で笑ってしまうのを堪えているようだ。
「お父さんのはもっと大きいし毛むくじゃらなんですけどね。メグミちゃんは私たちよりも歳下なのかな」
茉央(まお)はまだ恵が此乃美のどういう友人なのかを把握していない。おちんちんの発育具合からまだ子どもだと思われたようだ。
「女子の前でちんこ丸出しの全裸なのに、やっぱガキだから羞恥心がないんだろな。ハハッ」
キララは腕組みしながら値踏みするように恵の身体を見回した。自分より背が低いので当然、下に見ているだろう。
「男子ってあんなものぶら下げて邪魔で仕方ないんじゃね…。でも小さいから邪魔にならんのか…?」
ベッドに寝そべって頬杖をつく穂(みのり)。下らないものを見る目だ。よくも兄貴の男性器をこき下ろすように低評価してくれたものだ。恵は兄として男として怒りが込み上げてきた。
「次は昼間のゲームの罰を今から執行しよっか」
此乃美がにへらっと笑って立ち上がった。
「なににしよっか、罰ゲーム?」
「そうだな、裸踊りでいんじゃね?」
キララはこういうときに子どもっぽく輝く。提案内容も実に子どもっぽい。
「おもしろいけどすぐ終わっちゃうよね。今夜一晩中イスになってもらうか、テーブルになってもらうか… とかは?」
「ははっ なにそれ。どういうふうにやるの? おもしろいのかそれ?」
キララは性的ないじめに関するセンスがないのだ。それに比べて此乃美の悪魔的発想…。
【本編に続く…】
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