プールでの思い出というと僕は中2のとき水泳大会に背泳ぎでエントリーしました。得意でもなんでもなかったのですが、なぜかできると思ったのです。スイミングスクールに通っていたからでしょうか。
当日ボックス型のスク水を穿いて挑みました。周りはスク水の女子がいっぱい。でも誰にも応援されることなく、勝ったかどうかもう覚えていません。
今考えると、背泳ぎはおちんちんの形が浮き出ている状態をみんなに見せながら泳ぐというドM向きの泳法なのですね。
たくさん見られていたのかと思うとゾクゾクします。若い自分は無意識に背泳ぎを選んでいたようです。いや誰も見てないだろうけど。
泳いでいるときに勃起しなくて本当に良かったです。いや嘘です。勃起したらどうなっていたでしょう。女子たちから蔑んだ目で見られていたかも知れません。
* 以下ファンティア投稿のご紹介です。
以前に書いたことがある「プール開きで」の続編というか前日譚です。
高慢ちきな主人公、ミツル。プール掃除に駆り出されて、同級生らと揉め始めました。女子を巻き込んで騒いで、好きな女子ヒヨコのジャージを脱がしてしまった。女子たちが男子に逆襲する物語です。
☆ファンティアの土曜18時更新分「プール掃除で(1)」試し読み
「クソがッ ァんっで俺がこんなことやらされなきゃいけねぇんだ!!」
こんなものは愚民の仕事である。
与えられた仕事だけをのうのうとこなして安定とかいう不確かなものを手に入れた気でいるサラリーマンのような連中なら、プール掃除なんてものにせいを出せるのだろう。
まごうことなき愚民のやることだ。
だいたいプールなんてものはテキトーに水をぶっかけておけばそれで掃除完了だろ。6人がかりでやることではない。それが効率的ってものだ。そもそも学校内の掃除自体、生徒のやることではないのだ。仕事を欲しがっている氷河期世代のオッサンどもに与えてやれよ! この愚民の仕事を! まったく現代の日本の教育システムはどうかしているぜ。
「ひけけ。ミツル、おめーはなにイライラしてんだ~」
「むしし。ぼっち野郎め。一人で掃除するのがお似合いだぜ」
悪ノリクソバカコンビ・夏男(なつお)&冬彦(ふゆひこ)が背後から近づいてくるのが解る。彼らは掃除に使うべき文明の利器であるモップを槍のように構えていた。使い方も知らないウチのクラスの超絶バカトップ1・2だ。
「ウォリャ! 近づくんじゃねえ! クソがっ」
俺はモップをぶんぶんと振り回してやつらを牽制する。こうでもしておかないとバカコンビは舐めてかかってくるからな。
「あぶねっ。暴力反対~」
「掃除する道具だぞ。振り回すなよー」
「ッるっせえ! 来んなッ。お前らと関わるとロクなことにならんからなッ」
もっとも頭のいい方法は、バカを近づかせないことだ。バカが感染ってしまうと困るからな。俺のような秀才の貴重な時間を奪っていくやつらが許せない。
【本編に続く…】
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