ふと少年時代を思い返してみる。体育で着替え中の男子のブリーフを盗み見てたなあ。なんで見てたんだろう。

　確か図書室だったと思うのですが、体育での授業前に図書委員の友達を迎えにいった？のかな。彼らはまだ着替えてなくてちょっかいをかけに行ったのかも知れません。図書室のカウンターの中で二人くらい。カウンターの前に僕を含めて四人くらい。お喋りをしながら図書委員の彼らは着替えてました。

　僕にそっちの気があるのかないのかもよく解らないのです。ただ白いブリーフと太ももの肌色が魅力的に映りました。なんだかじぃっと見ちゃったんですよね。「おい、お前、〇〇のパンツずっと見てるじゃん」とか言われたことをよく覚えてます。

　友達とスキー場に行って一緒に大浴場に入ったときもそうでした。別に着替えをジロジロ見ることはなかったのですが、三人でお湯に浸かっているとき、一人が「先に出るわ」と言って浴槽から上がったのです。僕は彼のお尻に見惚れてしまいました。

　「キレイだろ？ケツなんだぜ、それ」状態でした。

　CFNMに通じるものがあるのかなんなのかよく解りませんが未だに言語化できない領域の話です。

chubooがおもしろいと思った漫画のミニコーナー。
　地元だから身びいきしてるんです、はい。視点が名古屋に特化していて地元愛が育まれます。他の都道府県も出てきてお国自慢合戦も楽しい。単純に都市機能を比べたりするだけでも楽しいのです。『八十亀ちゃんかんさつにっき（１）（REXコミックス）』安藤正基（著）

☆ファンティアの毎週土曜１８時更新分『スポーツテストで（７）』試し読み

　女子というものは「抗菌！」「抗菌！」と言いながらところ構わずツバを飛ばして吹いて回る生き物だ。マスクをしていない相手に「マスクをしろ！」と目の前まで行って注意をするような愚行と似ている。もっと言うなら便器より汚いスマホの画面を平気で触ってんじゃねーよという話だ。イメージで嫌なだけで、他人をここまで注意してくるなんて、お里が知れる。

「は？垂直跳びのチョークの粉のときはなんにも言わなかった癖に…」

　理（おさむ）としてはトイレに行っても手を洗うし、ハンドルを直触りしたところで何も問題ないと思うが…、往々にしてイメージの問題なのだろう。

「いいからとにかくウェットティッシュで消毒して！」

　智紗（ちさ）が怒鳴った。物凄い剣幕だ。全裸のまま女子に叱られるなんて、男としてめちゃくちゃ惨めな姿だ。理は唇を噛んだ。

　とにもかくにも、おちんちんを触った手でハンドルを握られるのが嫌なのだ。

「これで拭いてください」

　冷たい目でウェットティッシュを事務的に手渡してくる咲有（さあら）。なぜそんなものを体育館に持ってきたのか。真面目な彼女には当たり前のことのようだ。

「チッ」

　理は手を拭いてから握力計を握り込んだ。

「どおりゃあ！」

　出た数値は全国平均以上の２４だ。２度測ったが２回とも同じ数値だった。今度は滞りなく進んだ。次は女子たちの番。スレンダーな芽衣子（めいこ）がハンカチで握力計を拭いてから握力を測った。

【本編に続く…】