檻 -ガールスカウトの実態- 第1話
これは僕が小学6年生のときに実際に体験した話だ。
同級生の女子におちんちんを見られてしまうという、僕の青春を真っ黒に染めた最初の1ページ目だ。これがきっかけとなって僕の人生はゆっくりと沈んでいったんだ。
かの有名なフェミニストは言った。「男子は全員キモいオタクになってアニメキャラでしこしこ抜いてれば、女子はみーんな安心できるのにねぇ♡」
後にその言説を聞いた僕は論理的に反論して完全論破できると思った。脳が破壊されて修復不可能な状態にあるフェミニストが放った屁のような理屈だ。僕の考え方のほうが理性的でまともだってことくらい論戦をしなくてもみんな解ってる。それくらい当たり前の話で、誰もフェミニストの言葉に価値など見出さないだろう。
でも僕の入れられていた檻は“何か”が歪んでいた。自然の摂理に逆らう人間の悍ましさに支配された檻だったのだ。真夏のホラーと言っていい。僕はどうやってそこから抜け出したのだろう…? どうやって生きてきたのだろう?