僕は数字や計算の話題になると思考を遮断する人間です。「誰々が53歳であの子は19歳で●●歳差のカップルじゃん」ってすぐに計算できる人って羨ましいですね。僕は数字を聞いた途端に忘れていくし、覚えたくもないし、計算は端から放棄します。
コンビニでバイトをしていた時代のお話ですが、歳上の女子の先輩に数字の話題になったのです。簡単な計算式でも僕は答えないので「話聞いてる?」みたいな感じになるんですよね。
「(あたま悪っ。こんな男子は恋愛対象外)」みたいに思われてた可能性大。
バイトを始めた頃はレジを打ち間違えて、手計算で…というミスをやらかした上に、さらに手計算も計算機を使わないというミスを連発。
自信がなくなって声も小さくなり、女子の先輩に「もっと大きい声出せる?」などなど下に見られる発言も増えてきました。
今なら言葉責めで勃起できますが、当時は高校生とかですから凹みました…。
▼ファンティア体験談小説 今週のダイジェストコーナー
5.4
「ひぃい!?」
直後に黒い影が2つも海面に浮いてきて恐怖に顔が引き攣る。意外に大きな生き物でカッパとか海坊主が出てくるのではないかと心臓がバクバクと破裂しそうになる。
ざぱぁあん!
こ、殺される!?
2つの影が海上に姿を現した。
「ヒー!?」
「だはははっ!」
「やだぁーもう!」
「ぃ……………」
えみとけいこだった。
「みつお、だっさー!」
「ひーーーーーー!だって!」
えみが僕の顔を見て大笑いしていた。けいこが僕の真似をしたのかよく解らないけど指差して笑ってくる。
「ちんちん触ったくらいでめっちゃビビッてる!」
「ちんちん初めて触っちった」
「男子なのに腰が引けててウケる」
「ねー。ちょっと女子に悪戯されたくらいで、ひーーだって!」
「こ、この…」
この野郎どもめ! 僕はだんだんと状況を理解し始めた。こいつらが違和感の元凶である。誰にもこんな悪戯されたことないのに、おちんちんを女子に触られたことなんてなかったのに、こんな恥辱は初めてだ。
5.5
それにお尻まで触られて…。僕はあいつらの胸や股間を触ったことないのに、えみとけいこは僕のおちんちんとお尻を触っている。またしても僕だけが大せつなものを奪われただけ。一方的に僕が大事なものを差し出しただけなんだ。
女子に初めて触られた。気持ちよかった。それなのに僕だけがおちんちんを見られて、触られて、かなり理不尽なワンサイドゲームである。
僕だけが恥ずかしい思いをして…。なぜか解らないけどおちんちんがちょっと張り詰めてきた感覚があった。
むくー…
なんだ、これ…。
おちんちんが硬くなってる…。
両手で肉棒を触ると木刀のように反り返って上向きになっているではないか。どうしよう…。これ…。こんなに硬くなるなんて、普通じゃない…。病気じゃないよな…。こんな状態を他人に見られるのは何だか物凄く恥ずかしい気がする。これだけは誰にも見られてはいけないんじゃないか…?
6.1
「こらー! みつおー! いつまで油売ってんだー」
「!?」
なんと痺れを切らしたお姉ちゃんが大声でこっちに向かってきていた。
「やべえ…!」
全力の平泳ぎで逃げるしかない。無心どころじゃないぞ。
「お昼だって言ってんでしょ!」
お姉ちゃんも全力の平泳ぎだ。実力は姉のほうが上。追いつかれるのも時間の問題だった。
「どうしてこんなことに」
「待てー!」
周りの海水浴客たちが何ごとかと僕らを振り返っている。全裸で泳ぐ僕は注目の的だ。いや、海の中だから海パンを穿いてないってバレてはいないと思うけど…。でも物凄く恥ずかしい。
「みつおー! アホー!」
お姉ちゃんの声が耳元で聞こえてきた。全力で泳いだけど速攻で追いつかれたようだ。
「うにゃああああ」
がばばっ
僕は横合いから肩をグッと掴まれ、海水を飲んでしまう。
6.2
「みつおー! なにやってんの!」
お母さんが立ち上がって叫んでいた。怒っている様子だ。
「お昼ごはん、みんな待ってるでしょー!」
見れば僕とお姉ちゃん以外は勢揃いでこっちを見ながらレジャーシートに座っている。いかにも僕待ちという感じでしらーっとした雰囲気だ。規律を乱す男子って最低って言ってるみたいで怖い…。
仕方なく僕はお姉ちゃんを追って走った。お姉ちゃんのぷりんぷりんと揺れるお尻を見ながら走る。
ぷりんぷりんっ
おちんちんもめっちゃ揺れていた。大きく躍動して上下左右に斜めや前に高速でぶん回される。金玉も尋常じゃないくらい跳ね上がって走りにくい。パンツがあるのとないのとではこんなにも差があるのだ。人間以外の動物はどうやって走ってるんだよ! こんなに邪魔ならオスはそもそも運動に向いてないよ!
6.3
おちんちんを解放しているときだけお母さんは怒らない。
「ほらこれで足拭いて」
やっと到着して雑巾を投げて渡された。足裏の砂を落として僕はレジャーシートの中に入った。「ここに座りな」と、えみとけいこが大爆笑している間に入らされて、僕はちょこんと正座した。
S学生チームは海に背を向けるかたちで並ばされ、C学生チームは僕らに向かい合う恰好で並んだ。お母さんたちは荷物の周りに三人で輪を囲むかたちだ。
お弁当箱が僕の前に置かれた。手拭きで手を拭いて箸を手に取る。ふと女子たちのほうを見るとみんなタオルを膝の上に置いているのが解った。僕だけタオルがない。
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