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身体測定で(6)

「はい、バンザイして」
 聡は身体の隅々まで調べられていた。保健の佐倉先生によって聡はバンザイさせられる。おちんちんを隠すこともできず、二人の同級生の前で性器を見られていた。クラスの委員長である梅原加奈は彼の胸囲を測るためにメジャーを手に持った。聡に抱きつくように背中へ手を回しメジャーを伸ばす。加奈に急接近されると、ほのかに甘い香りが漂う。女の子の匂いに聡はまたおちんちんをぴくっと反応させてしまった。
「はっ…」
「なんなのよ。変な声ださないで」
 加奈は聡の乳首を基準にしてそこで胸囲を測った。乳首にメジャーをグイッと押し当てる。
「う…」
 続いて座高や視力検査を受けて、その間も全裸で体育館を歩いた。何故か隣のクラスの女子たちは教室に帰らずゴルフのギャラリーのように聡の後を付いて移動する。ずっとクスクス笑いが聞こえてくる。こんなにもたくさんの女子たちの前で全裸になるなんて思ってもみなかった。
「それじゃ、最後に内科の方ね」
 聡は小さな椅子に全裸のまま座らされた。両手が解放された聡は背中を丸め、両手でおちんちんを隠す。もう、みんなにたっぷりみられてしまった性器だが、やはりできるだけ隠したい。
「そんな体勢じゃ音が聞けないよ?」
 佐倉先生が向かいに座って医者と患者が向き合うような格好となる。彼女は聴診器を装着して聡を注意した。聡の傍らに立った加奈と物静かな保健係の柳忍。彼女たちは先生が検診しやすいように聡の両手を片方ずつ取り上げる。
「えっ、なんだよ…」
「聞こえなかった? 手が邪魔なの」
 加奈が聡をこばかにするような言い方で強引に腕を引っ張る。聡は自分としては力を入れて抵抗している筈なのに、また間抜けにも女子たちの前でバンザイする形となった。おちんちんが露見してしまう。
「すぐ終わるから」
「ひっ」
 胸に聴診器を当てられる。ひんやりとした感触だ。佐倉先生は真剣な眼差しで健診を進めていった。
「…はい、終わり。これで身体測定は終了だね」
 聡はホッとした。やっと解放される…。しかし加奈は聡の手を離さなかった。
「先生、私たちもっと彼の身体を測定したいと思います」
「え、な、なんで…」
 聡は驚いて加奈の顔を見上げる。
「ん? どうして?」
「だってコイツ、私たちがまじめに測定してやってんのに来る途中でふざけたり、私の髪の香りかいで…、その、おちんちんをぴくぴく動かして馬鹿にしてたんです!」
「…は?」
「そう…、駄目な子ね」
「だからもっと恥ずかしい思いをさせて罰を受けてもらうのがいいと思います!」
「うん。おもしろそう。いいんじゃない。恥ずかしいところ全部測ってあげなよ」
「はーい」
「男子の身体をじっくり研究するのもいい勉強だしね」
「え?え?え?」
 聡はその理解に苦しむ会話を聞きながらも危機を感じ取っていた。罰などと言われて黙っていられるわけがない。
「ちょっと、待って。俺いやだ…」
「ダメよ。罰なんだから受けなきゃ」
「い、い、いやだっ」
 佐倉先生の顔を見て助けを求めようとしたが彼女は微笑んだまま。聡は混乱して暴れだした。
「あっコラ!」
「あんっ」
 聡は掴まれた両手を無理やり振って外そうとした。立ち上がって逃げ出す。柳の手は簡単に離れた。加奈を引き摺る形で数メートルダッシュする。
「コラ~逃げるな!」
 取り巻きの女子たちが「逃げるよ」「捕まえなきゃ」「取り押さえて」と口々に伝播しあっていた。よくよく周りを見ると円陣を組むように彼女たちは人垣を作り聡の行く手を塞いでいたのだ。
「くっ…クソッ」
 しかも加奈の手が振り払えないままだ。聡は腕を振り回すがそんなことをしている内に勇敢な女子たちによって取り押さえられてしまった。聡はうつ伏せに転んで頭を押さえつけられた。加奈が聡の背中に跨ってドカッと腰を下ろす。
「ぐぇ…」
「よくも暴力振るったなー」
 暴力など覚えがなかった。腕を振り払おうとしただけだ。
「こうしてやる!」
 加奈は聡の両足を持ち上げた。脇に抱え込むようにして逆エビ固めのような形になる。おちんちんが恥ずかしい角度で晒されてしまった。
「いぎぎぎぎ…」
「さ、柳さん。このまま測定してあげて」
「はぁい」
 柳がいつの間にか音もなく忍び寄り15センチ定規を構えていた。
「い、いたい…。や、やめ…。うう…」
 体操服姿の女子たちに囲まれながら聡は測られようとしていた。正規の測定は終わっているというのに、このうえ何を測るつもりなんだ。柳が屈みこむ。
「小さくてよく見えないよ」
「もっと身体反らせたほうがいい?」
 加奈は力を入れて聡の足を引き込んだ。
「うぁがおうっっ…」
 抵抗できずに、もっと腰が浮き上がっておちんちんが見やすくなる。
「じゃ測ります。…えーと」
 柳は聡のおちんちんを手で掬うようにして添えた。そしてその小さな定規を小さなおちんちんにすっと押し当てた。
「ん~と、3.4…5…cmかな」
「じゃ3.4cmね」
 聡は愕然とした。おちんちんを測られるのも初めてだが、女子の手で触られるのも初めてだった。周りでクスクスと笑い声が聞こえてくる。聡が逃げようとして騒然となった空気はもうなくなっていた。元通りの聡を小馬鹿にする雰囲気だ。主に「小さいね」「3.4cmてこれくらい?」「皮被りで毛も生えてないからしょうがないよ」といった話題だった。

コメント

  1. 時々来るショタ好き より:

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    ヽ(*´∀`)<ワッショィワッショィ♪>(´∀`*)ノ
    続きがあれば楽しみです

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