檻 -ガールスカウトの実態-檻 -ガールスカウトの実態-(4.4)試し読み ここはどうかな? ダメそうだ。 ここはどうだろう? 駄目だ。引っ掛けるような石がない。 しばらく探してみたが、小桜さんに指示してもらったほうが早いよな…。ちらっと彼女を見ると、キャンプ用のイスを広げて電波の届かないスマホをいじり始めていた。 駄目だ。手伝う気ゼロっぽい。大富豪の奥さんって感じだ。労働なんてものは奴隷のやることと決めつけているみたい。2022.11.10檻 -ガールスカウトの実態-
檻 -ガールスカウトの実態-檻 -ガールスカウトの実態-(4.3)試し読み 僕はなりふり構わず走って鈴木キョウコの手から衣服を取り返しに行きたい衝動に駆られていた。でも目立ったら余計に注目される。ヨーイチみたいに普通にして目立たなくしていれば、女子たちだってずっと見ていないはずなんだ。すぐにお喋りに戻ったり、シリトリとかゲームに夢中になったり、そうだ、自然散策か何かに行くんだろッ? だったら早くみんなどっかいけよ!2022.11.09檻 -ガールスカウトの実態-
檻 -ガールスカウトの実態-檻 -ガールスカウトの実態-(4.2)試し読み 「いいなぁ 男子は川遊びかぁ。ウチらも水着持ってきたらよかった〜」 おっとりマイペースにアカネちゃんが僕を羨ましがった。幼い感想だと思う。僕が裸であることをヒカルちゃんとアカネちゃんはそこまで不審に思っていないのだろうか。2022.11.08檻 -ガールスカウトの実態-
檻 -ガールスカウトの実態-檻 -ガールスカウトの実態-(4.1)試し読み 周りにたくさん人が居るのに、おちんちん丸出しだよっ。 ぁゎぁゎッ 「フーッフーッフーッフーッ」 動悸が激しくなり、息も荒くなった。 「お兄ちゃん?」 「え…? ぁ…?」 結局、またしゃがもうと思った。そう思う前に身体が自然と動いていた。自分の全裸を女子たちに披露していることに、僕の身体が耐えきれなくなっていたのだ。2022.11.07檻 -ガールスカウトの実態-
檻 -ガールスカウトの実態-檻 -ガールスカウトの実態-(3.7)試し読み 「……」 リンちゃんは驚いてほんの少しだけ顔を背けているみたいだが、やはり興味があるのか目は見開いていて、視線もしっかりこちらに向いている。いつも喋っている友だちの裸だ。リンちゃんは同級生のおちんちんになんて、そんなに興味があるのかな? ゴクリという喉が鳴る音まで聞こえたような気がした。どうしよう… 僕、今、リンちゃんにおちんちんを見られちゃってるのか…? リンちゃんはなんとも形容のし難い表情をしていた。2022.11.04檻 -ガールスカウトの実態-
檻 -ガールスカウトの実態-檻 -ガールスカウトの実態-(3.6)試し読み 「何をやっているのッ もう!!」 つかつかとお母さんが近寄ってきた。僕のSOSが通じてお母さんは小桜さんを止めてくれるんだ…。 助かった。そうか、さすがにやっぱり変だよな…。僕はもうS6なんだ。いつも顔を合わせてる同じクラスの女子だって近くに居るのに全裸で川遊びしなさいなんて、やっぱり母親ならちゃんと止めてくれる………。2022.11.03檻 -ガールスカウトの実態-
檻 -ガールスカウトの実態-檻 -ガールスカウトの実態-(3.5)試し読み すぽんっ びっくりしすぎて自然にTシャツは僕の身体から離れていった。ついでに帽子が一緒に脱げてしまう。 「ぁ…」 「お兄ちゃんなんだから後は自分で脱げる? それとも自分一人じゃ脱げないか?」 小桜さんには僕がヨーイチよりも一個上くらいの感覚なのだろうか。まるで裸になるのが自然なことみたいに扱ってくる。 どういう感覚なんだよ!2022.11.02檻 -ガールスカウトの実態-
檻 -ガールスカウトの実態-檻 -ガールスカウトの実態-(3.4)試し読み 「わかったら脱ぐ。S学生の内は女子だってあんたらの裸なんて興味ないんだから」 「ぇと」 じわりとヨーイチの手に汗が滲む。いや、僕の手の汗かも知れない。ヨーイチが強く握り返してきて負けるなって言ってくれてるのが解った。でも僕には言い返す術がなくて…。2022.11.01檻 -ガールスカウトの実態-
檻 -ガールスカウトの実態-檻 -ガールスカウトの実態-(3.3)試し読み 僕は入れ替わりに岩場へと座って、やっと腰を落ち着けた。日はまだ高いし、お昼もまだまだだ。一仕事したら、なんだか腹が減ってきた。 「おーい、ケンタ。あんたも遊んでいいよ。川入りなよ」 リンちゃんたちと入れ替わりに小桜さんが歩いてきた。重要な井戸端会議が終わったようだ。 「あぁ、はい。…でもいいです。ちょっと休みます」 「子どもなんだから何を遠慮してんの? 遊びたいんでしょ? ほら裸になってあんたも飛び込みとかしーや?」2022.10.31檻 -ガールスカウトの実態-
檻 -ガールスカウトの実態-檻 -ガールスカウトの実態-(3.2)試し読み 「あ、いた」 佐々木さんがテントの設営を指揮していて、その他の大人三人はまたしても井戸端会議中だ。嫌だけど近づいていく。 「あら終わった?」 お母さんがいち早く気づく。 「うん」 「あ、ちょっと。報告はいいからチビたちから目を離さないで」 「ぇ…」2022.10.28檻 -ガールスカウトの実態-