ショタ

檻 -ガールスカウトの実態-

檻 -ガールスカウトの実態-(3.1)試し読み

「そいでね、ほんでね…」  ベースキャンプに戻ってみると一部の女子たちは輪になってだらだらと駄弁り、一部の女子はテントの設営をしていた。 「次のテント来た」 「チビちゃんたち乙〜」 「えらいね〜」
檻 -ガールスカウトの実態-

檻 -ガールスカウトの実態-(2.5)試し読み

「移動ってどれくらいですか?」 「200メートルくらいじゃない? すぐ近くよ」  本当に、意外と近いな。わざわざベースキャンプを移動する必要なんてあるのか? しかし実際に歩き始めたら200メートル以上はあると思った。いや、けっこう距離あるぞ…。だいたい500メートルくらい移動したところで開けた場所に出る。ここが目的地か。  川幅が広くて水は透き通っていた。ゴツっとした大きな岩と背の高い木々が立ち並んでいる。比較的手つかずだが、何度かキャンプで使われている形跡があり、穴場って雰囲気だ。
檻 -ガールスカウトの実態-

檻 -ガールスカウトの実態-(2.4)試し読み

「じゃあ移動するからね!」  佐々木さんが号令をかけていた。 「荷物は自分のだけしっかり持ってってよ。比較的軽いものは大きいお姉ちゃんたちが持って! 重いものは男の子たちが持ってくれるからちゃんと置いておいてよッ。持たなくていいから。男の子にもちゃんと仕事を与えるのッ」
檻 -ガールスカウトの実態-

檻 -ガールスカウトの実態-(2.3)試し読み

「もう移動するから服を… まあいいや、面倒だからそのまんまで。近いからここまま移動するよー」 「わかった」 「はあい」  え? 服を着せないの? 僕は不思議に思った。子どもだからってぞんざいな扱いだな…。  僕はなんとなく小桜さんを手伝おうと2・3歩だけ近寄る。あんまりやりたくはないんだけど…。何をすればいいか解らないし。
檻 -ガールスカウトの実態-

檻 -ガールスカウトの実態-(2.2)試し読み

「次の鬼はアカネちゃんね」 「え、違うよ。ミキちゃんが最初に捕まったんだからー」 「ねえ。集合かかってるから急がなきゃ」 「ぷぷぷ。あたしだけ? 一回も鬼にならなかったの?」  また別の方角から四人組の、これも同じ制服を着た女子たちがきゃっきゃと走ってきた。鬼ごっこでもしていたようだ。
Fantia活動日誌

電気あんまって子どもの頃にふざけて1・2回やった程度で、やらなくなるんですよね。気持ちいいことを相手に悟られたら気持ち悪いやつになってしまうから。

 子供だから加減を知らなくてけっこう強い電撃なんですよ。ふざけ合っているだけだから痛いだけだし。でも長く続けていると癖になって快感になるというのが僕には解りました。だから適当なところで「止めろよー」といって脱出するしかないのです。  でも電気あんまをガッツリホールドされた状態で続けられたらドM男への道が早く開かれたのでしょうね。
檻 -ガールスカウトの実態-

檻 -ガールスカウトの実態-(2.1)試し読み

 ベースキャンプに戻ると今回の夏休みイベントの仕切りをしている三人のおばさんが井戸端会議をしているところが見えた。  そこは木々に囲まれているし、程よく開けているスペースだ。小さめの公園という印象だ。少し歩くと細い河川が流れている場所で、ベースキャンプとして特に変というような感じはしない。どうして移動なんてするのか。
檻 -ガールスカウトの実態-

檻 -ガールスカウトの実態-(1.6)試し読み

 リンちゃんとマキちゃんとカヨちゃんが身を寄せ合ってこちらを見ていた。僕がお母さんにド叱られているところを見られてしまっているよ。嫌だなぁ…。 「どうして持ち場を勝手に離れたりしたの?」 「ぁあうん、だから…」 「もしかして女の子たちと遊んでたわけ?」 「いや遊んでない…」
檻 -ガールスカウトの実態-

檻 -ガールスカウトの実態-(1.5)試し読み

「いやだな、襲うなんて… そんなわけ」 「もしリンちゃんに手出したらぁ、ケンタくんなんてすぐに退学にしてあげるんだからぁ」 「……ははっ。わかってるって。そんなことするわけないだろ」  笑って対応しておいたが、一応カヨちゃんも目は笑っている。冗談で言っているんだろうが、でも心の奥底は笑っていない感じがした。
檻 -ガールスカウトの実態-

檻 -ガールスカウトの実態-(1.4)試し読み

「マキちゃん呼んでこなきゃ…」 「じゃ、僕は…」 「ここに居て、ケンタくん。見張ってて」  少し興奮した様子のリンちゃんだった。珍しい。 「ぇ…」  頼られて有頂天だったが、すぐに現実に引き戻されていた。リンちゃんと二人きりでいるところを誰かに見られたくないんだった。
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